人間と情報の関係性を考えた時、それがより何に規定されてくるのか。それは、自分が信じているものと、向かおうとしている方向性によってである。
何を基底部に据え(何を信じ)、どんなビジョンを描くのか(向かう方向性)、その間に”あらゆる情報”が偏在している。自身の受信フィルターはこの2つに大きく依存する。
世界の変化は激しい。咲き薫る桜のように刻一刻と、様相を変えていく。その変化をどう捉えるか、どう掴むかは、情報の受信者側にかかっている。
つまりは、受信者が根底で信じているものと、向かおうとしている方向によって、情報は元より、あらゆる物事、人との関係性までもを規定しているのだ。
とは言っても、これを状態として把握するのはなかなか難しい。信念体系や、ビジョンの進化によって変わっていくものが、分かりやすく目に見えてくるには少し時間がかかる。木の成長のように、今日と昨日では目に見えないことも多いが、5年もしたら、10年もしたら厳然と変化が現われる。
そして、信じているものや、ビジョンにも、やはり高い低いという基準は存在する。安易な信じ込みと浅はかなビジョンでは、現実という鉄の扉は、びくともしない。
この領域の感性とテクノロジーの関係性は、水と油のような側面を持っている。しかし、実はその根底は一緒だし、向かおうとしているビジョンも近い。それが自分の中でうまく統合できるかという問題は、当然、環境側にはない。どこまで行っても、自分が信じているものと、向かおうとする方向性によって決まるのである。
無意識のうちに根底で信じ切っているものは何か?今向かおうとしている方向性に価値があるのか?そんな根本的な問いの中に、21世紀と付き合うための鍵がある。
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