ああ、きっと近未来の子供達は、皆、3Dプリンターで人工知能ロボットを組み立てて遊ぶのだろうな〜と感慨深いです。
こちら3Dプリンターで作るROFIというロボット。227グラムで、価格は350ドル。Androidの頭脳を持ち、超音波センサーと連動して、障害物を避けて歩行可能していきます。動き方はこんな感じです。
まだぎこちなくて、おもしろいですね!…逆にこれがいいのか…(笑)
ゲームやパソコンやスマホがデジタルネイティブを生み出し、デジタル時代の大産業を生み出していったように、近未来の子供達は、CAD技術をいつの間にか身につけ、家庭用3Dプリンターを使いこなし、ロボット工学の基礎を習得しながら遊ぶのでしょう。そして、未来の来るべき時代へ向けて準備を整えていくのです。
創造性が再定義される
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人類史上第3の文化の時代になる、という記事を書きましたが、消費産業社会における、創造性の意味合いは、貨幣経済、つまり産業化、金融化の中で定義されたものでした。つまり私たちは、経済の枠組みの中で、創造性というものを語っていたのです。
アメリカの都市経済学者リチャードフロリダは、著書「クリエイティブ資本論」の中で、「これからの資本主義社会においては、文化や科学技術、教育、アート等に関するクリエイティブ産業が中心的かつ駆動的なポジションを占めるようになる」と書いています。
ここにも「産業」という言葉がありますが、この意味合いに関しては「より文化的」というところを強く主張していると取りたいと思います。
今は、クリエイティブな人!というと、それは産業社会と直結した人と同義です。しかし、時代をさかのぼれば、元々クリエィティブな人が貨幣経済と直結しているとは限りませんでした。むしろ、そんな時代は人類史から見て稀な時代です。
ここに、大きな意味合いがあります。デジタルファブリケーションは、ものづくり、産業構造に破壊的イノベーションを起こします。しかし、それだけでなく、人類に「文化について」強く再考させることになる機会となると思うのです。経済社会の中で、画一的であった創造性の定義が、より広い意味で捉えられるようになり「文化の時代」へと移る契機となる。
賽は投げられました。乱世であり暗い出来事も多いです。しかし明日への希望は、どの時代よりも明るい。それを強く感じてやみません。
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