皆様、あけましておめでとうございます。今年も Social Design Newsを訪問くださり感謝申し上げます。
本日はインターネットの意味の変遷と題してお届けします。
こちらの「nana」はiPhoneだけで歌声や楽器音を録音・共有し、コラボを楽しむことができる、無料の音楽サービスです。
まずは、イメージをご覧ださい。
私もiPhoneにダウンロードしています。
アプリを開くと、このようにいろいろなカテゴリーがあります。「素晴らしきコラボ達」の完成形コラボ音楽には感動でした!
フィードには、コラボ進行中のいろいろな音楽が並んでいます。
ラピュタのテーマ曲「君をのせて」に思わず拍手ボタン!
iPhoneマイクを使って歌や音声を、いつでもどこでも録音することができ、気に入った曲でハモったり、楽器音を入れるコラボレーションができます。フォローしている人達の共有サウンドを聴いたり、拍手やコメント機能でコミュニケーションをとることも可能です。
次の時代のインターネットの意味
photo credit: kirainet via photopin cc
インターネットは最初、「情報へのアクセス」という意味において、世界に革新を起こしました。ネットスケープの上場から始まり、Googleが隆盛を極めるまで、まさにこの「情報へのアクセス」が民主化されていくプロセスでした。
しかし、ここ数年、Facebook世界のインフラとなり、Lineがあっという間に1億人近い利用者を獲得する中、インターネットの意味の中心は、「社会的交流」へと進化しました。
2013年も、この社会的交流という流れは続いていくことでしょう。このインターネット上における社会的交流の成熟によって、より多くのリアルコミュニティーが日本中、世界中に増えていき、そこには1つのパワーが生まれます。生活や仕事に関係する、あらゆることが、そのコミュニティーやその中のチームから始まる時代に本格突入します。
そして、次の時代には、21世紀の産業革命「デジタルファブリケーション」が、インターネットの意味に大きな影響を及ぼします。
それは、この社会交流を基盤としながら「一緒に創る」(コラボレーション創作)というところへ意味が進化するのです。
ご紹介したiPhoneだけで歌声や楽器音を録音・共有し、コラボを楽しむことができる「nana」は、まさにその時代のはしりだと感じています。
更に良い例が、ローカル・モータースが運営する、カーデザイナーと加工業者のオープンソースコミュニティ The Forgeです。The Forgeの中では、皆が楽しく交流しながら、自動車作りあげていっています。
「交流を充実させるために!」「自己実現のために!」「地域のために!」「新しい事業を起こすために!」「社会をより良く変えるために!」など、最初の動機は様々ですが、インターネットの意味は「みんなで一緒に創る」、つまり「コラボ生産」の方向へと進化していきます。
この2013年は、そのような潮流が、更にいろいろなところで見つけていけると思っています。