つ、ついにきたーーーーー!!!
マイクロ流体技術を使って、タッチスクリーン上に、ほんとうに「ボタン」が生成されるテクノロジー!!!
開発したのは、Tactus Technology社。まずは、上の動画をご覧ください。
ボタンは瞬時に現れ、必要なくなれば瞬時に消える。2013年1月8~11日に、米国ネバダ州ラスベガスにて開催された「2013 International CES」(インターナショナル・コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、最も人気を集めたデモとなったようです。
詳しい技術的解説はこちらです。
http://tactustechnology.com/documents/Tactus_Technology_White_Paper.pdf
配列などは自由に変化させることができ、ゲームパッドのようなものまで表示できてしまうようです。また、今後はこの技術をOEM提供していくとのこと。
IBMの5年で生活を一変させる未来予測 Next 5 in 5に、「スマホを通じてモノに触ることができる」というものがありました。5年後にはスマホやタブレット画面から服の生地や家具の材質などをチェックして商品を購入することができるということです。また、医者が患者を触診する時にまで使われてくるとのこと。
まさに、この時代に向けて、一歩前進といったところでしょうか。
生産社会における「リアル店舗」のあり方
photo credit: mjp* via photopin cc
もし、タブレットPCやスマホから、購入したい商品を、直接触れる時代が、近い将来本当に来たら?「消費」に重点を置いた現在の「ショップ」の存在価値は、益々低くなることでしょう。
例えば、私は現在、衣類はリアル店舗で買うのですが、その理由は、その服の素材感や着心地を確かめるためです。その辺りまで、もし画面上で確かめられるようになってくると、さすがに私も服をネットで購入してしまうかもしれません。
ここから分かってくることは、「お店は、モノを展示する場所であり、モノを販売するところ」という「消費だけ」に重点を置いたリアル店舗の寿命は、いよいよ終わります。つまり、「消費社会型リアル店舗」の意義は、徐々になくなっていくのです。
そして今、社会は「消費社会」から「生産社会」へと急速に変化をしています。その流れを感じ取り、地域のショップが「生産社会型リアル店舗」へと徐々に変貌を遂げていくことができれば、お店は必ず生き残り、次の時代になくてはならない存在になると思っています。
この生産社会のキーワードは、「つながり」「創造性」「社会性」「市民性」「コラボレーション」「パラレルキャリア」「デジタルファブリケーション」「プロトタイピング」「評価経済圏」などです。
では、生産社会におけるリアル店舗の具体的役割とは何か?それは、例えば次のものです。
・オリジナリティー溢れる独自製品を作るメーカー
・地域&顧客コミュニティーの集合場所
・皆で新しい価値を創造する対話の場
・それを受けて、プロトタイプを作る工房
・コラボレーションというパラレルキャリア支援の場
・その地域を活性化するための文化の発信基地
・地域と社会を変えるソーシャル・イノベーションを起こす場
どこから始めるべきなのかは、業種によって違いますので、上記のうちピンとくるものから徐々に取り入れていってください。その中で、「生産社会型リアル店舗」へと徐々に変貌を遂げていくことができるはずです。
このような役割を持ったお店が、日本中にたくさん生まれ、時代を引っ張っていただきたいと思っています。