3Dプリンタで作った万年筆がかっこいい!オランダでローンチされた万年筆Pjotr。まるで丁寧に彫刻されたようなデザイン、美しさです。
タブレット時代、スマホ時代真っただ中ですが、友人・知人にも万年筆ファンはいます。このようなものはたまらないでしょうね〜!
ちなみにこちらの万年筆のタイトルは「騎兵」。
通常、万年筆はチタンで作られていることが多いようですが、3Dプリンタ技術を使うことにより、今後様々な素材が可能になっていくようです。また、デザインも複雑なデザインが個別にカスタマイズができるようになっていきます。
気になるこちらの万年筆の価格は、なんと6000ユーロ!(約75万円)見本用として作られているため高いのですが、今後価格は下がっていき、万年筆のような業界は、パーソナルカスタマイゼーションされた贈答用などにも、よく使われていくことのでしょう。
「安く多く」という大量生産社会の中で、コモディティー化されてきたモノが、3Dプリンタによって、新たな命を吹き込まれていく。こんな流れをこれから多く目にしていくことになりそうです。
3Dプリンタはポスト産業化時代のツール
もうすぐローンチされるヨーロッパ・エストニアのスタートアップFABULONIAは、3Dデータの販売プラットフォームです。
トップデザイナーから企業までが独創的なデザインを提供し、購入者はそれをカスタマイズして、独自デザインにすることが可能なようです。著作権に関して非常にゆるくなっていて、時代の流れを感じます。
3Dプリンタは、「産業化」の文脈の中で語られていくことが多いです。メイカーボットは、デジタルファブリケーション時代のアップルを目指しているようですし、これからも多くの企業が3Dプリンタ時代のGoogle、マイクロソフトを目指すでしょう。
しかし、これは一つの大事な方向性ではありますが、本質ではありません。もっと言うと、今の「3Dプリンタの産業化」という文脈は第一次メイカーズ革命に過ぎないのです。
現代の情報化やグローバル化は21世紀中に「近代」を終焉させます。もっと言えば、産業社会が終わり、ポスト産業化社会が始まります。
3Dプリンタなどは、そのポスト産業化社会のメインツールとして使われていくのです。
では、ポスト産業化社会とは何か?
それは、「自己実現社会」であり、「コラボ生産社会」であり、「社会貢献競争時代」であり、「パラレルキャリア時代」です。
これらの文脈の中で、3Dプリンタは真の力を発揮してくれることでしょう。