CloudSpokesは、プログラミングの実装における課題を「コンテスト形式」でクラウドソーシングするためのプラットフォーム。現在は、74,000人以上のエンジニアが登録されています。
コンテストには平均5人〜7人くらいの応募者がおり、彼らが提出してきたコードをクオリティチェックし評価を付けます。そして、上位3人のプログラムがコンテストの主催者に提出されます。
主催者は提出されたプログラムのどれを採用するのかを決定し、お金を支払います。ちなみに、提出された3名に支払われることも。
そして、ここからなのですが、アナリストがCloudSpokesの事例を元に調査をした結果、フルタイム労働者を雇ってプログラムを開発する場合に比べ、CloudSpokes(クラウドソーシング)を使った方が高いクオリティーのものができ、62%失敗が少なかったとのことです。
New Report Finds Community Development 62 Percent More Effective Than Traditional Development
また、同じようなプロジェクトを設定し、クラウドソーシングで行った場合と従業員にやらせた場合を比較しました。結果、クラウドソーシングで行った場合は97%の確率でうまくいったのに対し、従業員が行った場合は35%の成功率だったと言います。
甘えの許されない、シビアな環境における「コンテスト形式のクラウドソーシング」が、高いクオリティーの仕事を生み出すことはよく分かります。
マイクロタスクのコンテスト化は、仕事をゲーム化する
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「教育×ゲーミフィケーション」の流れが大きくなりつつあります。
ソーシャル・ゲームなどにある、コインやポイントの獲得、レベルアップや称号付与、アイテム利用などユーザー体験をうまく設計し、それを教育に活かしていくという流れです。
例えば、ソーシャル語学学習サービス「iKnow」は象徴的です。
また、この流れはいずれクラウドソーシングにも高度に応用されてくると思っています。
一つのマイクロタスクをゲーム形式で行い、それを人間やコンピューターがリアルに評価をする。結果、そこにお金が払われたり、バーチャルマネーを獲得できていくという流れです。
以前、バナーに特化したクラウドソーシングサービスDispopをご紹介しました。
【参考】
バナー広告のクラウドソーシング「Dispop」が60万ドルの調達。広がるマイクロタスクの潮流
例えば、バナーを作るにも、デザイナーがPhotoshopなどの専門ツールを使うだけでなく、多様なバナーを作ることができるWEBアプリケーションによって、一般の多くの人が「効果の高いバナー作成ゲーム」に参加してくるということです。
仕事はマイクロタスク化され、「ゲーム」に限りなく近づく。以上の事例から、こんな近未来を感じ取ることができます。