3D Printing Materials Corporation (3DPMC)が、3Dプリンタの新しい素材をクラウドソーシングで開発をしていくことを発表しました。
具体的には、まずユーザーによって新素材が提出され、その材料の安全性などを3DPMC社が審査・評価します。
審査を通過した素材を、実際にユーザーコミュニティに使ってもらい、フィードバックをもらいながら製品化していくという流れです。
製品化されたものに関しては、提案をくれた個人やグループにロイヤリティーを払うということになります。
あらゆる分野で、「製品のオープン開発プラットフォーム」が動き出してきています。
【参考】
・アマゾンがクラウドファンディングを開始!「Amazon Birthday Gift」。そして次なる一手とは?
インターネットが新しいものを生み出す時代へ
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先日、ある方が「ソーシャル・メディアを含めたインターネット関連ツールは、破壊することは得意だけど、なかなか新しいものを生み出せない」という趣旨の話をされていました。
破壊の意味するところは、中東におけるソーシャル・メディア革命のことも含めてです。
インターネットは、これまで「消費」を極限的に効率的突き詰めるツールとして利用されてきました。楽天のようなショッピングモールから、グーグルの検索エンジン広告含め、これらは「消費」を効率化するツールでした。
ソーシャル・メディアが登場し、主役が「コミュニケーション」になってからも、確かに「新しいものを生み出す」というところまではいっていません。
…が、ソーシャル・メディアが土壌になって生まれてきたクラウドファンディング、クラウドソーシングなどの新たなインフラは、ついにインターネットが「新しいものを生み出す」ツールに進化したことを証明するでしょう。
これからどんどん生まれてくるであろう「製品のオープン開発プラットフォーム」に期待です。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
※Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになりました。