おおお〜、これはすごい!鉛筆で描いた絵からコンピューターゲームが作れてしまうアプリ「Pixel Press」。
Pixel Press: Draw Your Own Video Game
方眼用紙に、スーパーマリオのような横スクロールのステージを描いていきます。
描いた絵をiPadのPixel Pressアプリで撮影。
絵から様々な要素を検出し、実際のコードに変換され、見事にゲームに早変わり!
色のデザインもすることができて、友人ともゲームをシェアして遊べます!これは、子供達を興奮させそう。
2013年12月にiOS版、2014年にアンドロイド版のアプリをリリースする予定。コンセプト動画はこちら。唸ります。
Pixel Press: Draw Your Own Video Game from Robin Rath on Vimeo.
マーケティングにおける最大のパラダイムシフト
テクノロジーの発展により、マーケティングの変化、進化の話題には事欠きません。
その中で、私が最も重要視している大トレンドが「消費者が生産者になる」というものです。これからは、顧客を「消費者」と捉えるか、「生産者」と捉えるかでマーケティングのベクトルは大きく変わります。
Pixel Pressもまさに、自身がゲームを作る「ゲームメイカー」になれる体験を得られるわけで、顧客を「生産者」としています。そして、そのゲームは友人とシェアすることで、コミュニケーションを深めるための「ソーシャルオブジェクト(関係性をつなぐ媒介)」ともなりえます。
例えば、ドラクエやファイナルファンタジーシリーズ、そしてパズドラなどのソーシャルゲームは、顧客を「消費者」と考えるモデルの最高の事例です。これからもなくなることはありませんが、相対的に地位は低下していくことでしょう。
これから10年かけて消費者を生産者に変えるトレンドは拡大していき、そのころにはゲームは「消費するもの」というより、何かを生み出すためのツールとなっているはずです。
つまり、ゲームに時間や労力を消費させられていた顧客が、ゲームにより自己実現、しいては貢献欲求までも満たす何かを「生産するため」に使っていくようになるのです。
今回ご紹介したPixel Pressは、まさにその時代への足がかりになるようなトピック。
大きな意味では、今後あらゆるサービスは、顧客を「生産者」と見ながら「生産者のためのプラットフォーム」になっていけるかどうか?が肝となるでしょう。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」