2014年末、ハウステンボスにオープン予定のロボットで運営されるスマートホテル。そこでは、こんなイメージのロボットが動き回るのでしょうか。
こちらは、「Budgee」という荷物運びロボット。挨拶もでき、約22キログラム程度までの荷物を持ち運んでくれます。
バッテリーは最大6時間程度で、人に対しての大きさはこれくらい。ショッピングモールや空港、遊園地やテーマパークなどでも重宝されそう。
また最大の特徴は、1,399 ドル(約14万円)前後という価格です。安い!近いうちにKickstarterにて資金調達を始める模様。注目です。
拡張できるものと拡張できないもの
上の動画は、Google Glass用のアプリ「Word Lens for Glass」。Google Glassを使って文字を見るだけで、自身の言語に翻訳してくれます。同時通訳社会は、着実に近づいてきています。
来年2014年は、ウェアラブルデバイスの勃興によって、人々は自身の知的能力を拡張していきます。言語における壁も乗り越え、記憶や創造性といったところまでもコンピューターによって細やかなサポートが受けられるようになります。
また、Budgeeのような格安ロボットにより、スマートな形での人間の筋肉の拡張も進んでいくでしょう。例えば今、高齢化が進む中「買い物難民」が増えてきていますが、近い将来「買い物ロボット」なんかも登場してくることが容易に予想されます。
このような流れを見ていくと、結局コンピューターやロボットによって、何でもできてしまうという錯覚に陥りそうになります。そして、それを声高に主張する人達も出てくることでしょう。
しかしただ一点、今起こっている人間の能力の拡張は主に「知能と時空間に関するものだ」ということを忘れてはなりません。
つまり、「人間性」に関するもの、例えば愛情や慈悲心、感謝の心や恩を知る心などは、ウェアラブルデバイスやロボットによって簡単に拡張することはできないのです。
このようなトレンドの中で、私たちは再び「人間とは何か?」という命題と向き合うことになります。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」