クローズドな企業は社会において隔離された存在になる!?開くことによって価値が生まれる時代へ

[2014/1/15]
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medium_9404422637photo credit: hslphotosync via photopin cc

3Dプリンタは伝統的な製造業を破壊するのか?というテーマの記事がハーバードビジネスレビューサイトに掲載されています。

Will 3-D Printing Cause Traditional Manufacturing to Collapse?

大規模な生産設備、流通設備、複雑な連携は必要なくなり、カスタマイズされた製品をローカライズされた地域の拠点で製造・販売していくという未来。ここまでは普通です。

次からが核心。

現在のスマホアプリ市場と同じようなハードウェア・プラットフォームが登場し、皆がそこから3Dデータをダウンロードします。そして企業は、これまでアプリを開発したようにハードウェアを作るようになるとのこと。

現在あるThigiversのような3Dデータプラッットフォームが更に進化を遂げて、単一素材ではなく複合素材であらゆる製品が作れるようになり、その3Dデータを気軽にスマホ経由でダウンロードできるというイメージでしょうか。

そして、企業外に生まれた研究開発コミュニティーが、人類が抱える温暖化などの諸問題にアプローチを始めていきます。そのようなアプローチへの注目、評価が高まる中で製品における評価基準は、単純に機能性や価格などではなく、人類の生活にどのように良い影響を与えるかといった「社会性」が相対的に高く評価されるようになるとも。こちらのプロセス、そして行き着く価値観に関しても深く納得。

更に、無数にうまれる小さなメイカーは、このような研究開発機関と連携をして製品を開発するようにもなるとも。つまり、研究開発機関もよりオープンになっていくということです。

結果、将来における企業は、社会的な目的とはかけ離れ「知的財産の保護」という古いパラダイムの中に取り残された研究者の隔離施設のようになるという指摘も。

さて、皆さんはどうお考えでしょうか?

閉じることよりも開くことで価値が生まれる時代へ

medium_2049233526photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

これまで企業は、「閉じること」により価値を生み出すことが一般的でした。

新しい会社を立ち上げたら商標登録して、自社の研究者・エンジニアによって特許をばんばん取っていく。当然今もそれに価値がないわけではありません。

しかし、新しく生まれ21世紀の常識となるであろう新しい価値創造プロセスは、次のようによりオープンなものです。

・オープンソース
・オープンデザイン
・デジタルファブリケーション
・バーチャルコラボレーション
・クラウドファンディング

「自社のもの」「自分のもの」と囲い込んでいく戦略よりも、どこをどのようにオープンにしていくか?というところにこそ本質がある時代です。

例えば、Googleが検索エンジン利用に関してお金を取るというクローズドな戦略をとっていたら、今のGoogleは当然存在していないでしょう。

こう言うと、それは贈与経済圏との適合性の高い情報産業を中心とした話では?と思われるかもしれません。しかし、モノ自体が情報化していく中で、モノを扱う会社も、それを真剣に考えざるおえなくなっているわけです。

閉じることで価値を生み出す時代から、開くことによって価値を生み出す時代へ。この価値観の変化は強烈です。頭で分かっていても、いざ実行に移そうと思えば、これまでの価値観に染まっていればいるほど愕然とする勇気が必要になることでしょう。

しかし、この決断ができない企業は、まさに社会において隔離されてしまいます。米国のミレニアム世代の60%が”企業におけるキャリアを考えていない”という強烈なデータの背景にあるものが、実はこういうところなのでしょう。

【参考】
60%が企業におけるキャリアを考えていない!ミレニアム世代の労働観から2020年代の働き方を垣間みる 

 

 

【Social Design Newsから本が出ました】

ワーク・デザイン これからの働き方の設計図

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働き方は無限大。

組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?

さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より

本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。

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・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル

現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。

Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図

※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由

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