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「21世紀のメインオフィスは自宅である」
2014年は、その世界的な傾向がはっきり見える年となりそうです。
GenMobileがアメリカ、ヨーロッパ、中東の労働者5000人を対象とした調査について。
Study: Mobile workers would rather work from home than get a pay raise
まず、給料が10%上がるよりも週に2、3日自宅で働くオプションをもらう方が良いと答えた労働者が53%に及んだということです。
これは、企業にとっても検討の価値があるでしょうね。給料をあげるという最も大きなコストを下げて、オフィスにかかる固定費の削減にもつながる。かつ、離職率が低くなり、会社への愛着まで高まるとすれば、十分に検討する余地があるのでしょう。
また、オフィスという一定の場所よりも、自身のデバイスでもってどこでも自由に仕事をしていきたいと答えた人は3分の1以上にのぼり、自分が好むデバイスを支給してもらうことは、ランチを無料で提供してもらうよりも良いことだと答えた人が53%もいたということです。
そして、午前9時から午後6時まできっちりと決まった時間オフィスで働くよりも、様々な場所で自在に働くことの方が生産性は高まると考える人は45%おり、特にその79%は、家で働くことが最も効率的であると答えています。
さて、これらの数字を見て皆さんはどのようなことを思うでしょうか。
“お金”よりも、”働き方”。生きるように、生活するように働きたい。そう思う人は益々増えていきそうです。
いずれにしても、労働観が世界的にシフトをしている昨今、福利厚生を含めたコストのかけ方を、企業はもう一度再考すべきタイミングにきています。
職場は再び家に戻る
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そもそも「会社で仕事をする」ということは、産業革命以降ここ200年の話。日本においてもせいぜいここ100年程度のことです。
歴史は、3歩進んで2歩下がる感じで進んでいきますので、今後も様々な議論が交わされていくでしょうが、いずれにせよ、私たちの職場は「自宅」に回帰していくことは間違いありません。
ソーシャル・メディアによってコミュニケーションコストは下がり、高度な情報化、またデジタルファブリケーションによって、物流コストはどんどん下がる。また、共有経済によって、固定資産コストは下がり、時空間における距離は限りなくゼロに近づいています。
とは言え、いきなり自宅を完全にオフィスにしてしまうことは難しいかもしれません。しかし、 例えばちょっと空いた時間に、パラレルキャリアでクラウドソーシングを利用し仕事を始めれば、一部の仕事を即自宅で行うことにつながります。
また好きなことで、自分がどれだけ人に喜んでもらえるか?を自宅で試したければ、ココナラにて自分のできることを登録し、ワンコインでそれを提供し始めるだけ。結果、家がちょっとした職場になります。
これからは”新しい職場作りに関する情報”の需要も高まりそうですね。
私はこんなふうな職場環境、こんなツールを使って仕事してます。家族とはこんな感じです!といった情報を集めた”21世紀型のニューオフィス情報”をまとめていくような専門メディアをやれば、人気を集めそうです。
時代は着実に変化、進化を遂げていっています。