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金融においても文明的変化が進みます。
“銀行の新しい競合は、スターバックス、グーグル、アリババなどの企業”とする記事が、ハーバードビジネスレビューサイトに掲載されています。
Banks’ New Competitors: Starbucks, Google, and Alibaba
米国内のスターバックスの支払いは、自社が発行しているカードで3分の1が支払われているとのこと。また昨年Googleはデビットカードを発行しました。グーグルウォレットにアクセスでき、ATMでお金を引き落とせるカードで年会費なども必要ありません。
私もよく使うPaypalは、世界中の様々な国でNo.1の決済手段となっています。更にウォルマートは、アメリカンエクスプレスと組んでプリペイドカードを発行し、1年以内に100万人にもの利用者を獲得しました。
顧客と企業が益々距離を縮める中で、間に入る銀行が大きな驚異にさらされていることが示されています。具体的には、2020年に現在の銀行の収益の3分の1がノンバンクによって奪われるとのこと。個人的にはもう少し多いと思っていますが、現時点ではこれくらいの予測ですね。
記事の中では、実店舗である支店を閉鎖しデジタル化、オンライン化を急速に進めるしかないということが記されています。確かに私自身、何かとリアルな銀行の支店に足を運ばなければならない機会が多く不便を感じています。これってスマホでできないのかな?と思うこともしばしばです。
このような状況の中で、先進的な取り組みに挑戦する銀行も出てきているとのこと。過去の買い物に基づいてパーソナライズされた支出のアドバイスをしてくれるアプリを提供しているところやAR技術で買い物を支援するサービス、また保険やローンなどを鑑み自動車の購入をサポートしてくれるというところもあるようです。
社会問題の解決と貨幣がリンクする時
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世界中でBitcoinのニュースが話題を集めています。都内もBitcoin特集のニューズウィークがとても目につきました。
そして、先日書いたBitcoinの技術を利用したSolarCoinの記事がよく読まれています。
【参考】
・貨幣の民主化は止まらない。Bitcoinの技術を利用した「SolarCoin」がリリース
Bitcoinと同じように、採掘を通じてコインを作る方法に加え、太陽光発電でエネルギーを調達するとSolarCoinを手に入れられるという仕組み。具体的にはグリーン電力証書をSolarCoinにできるということですが、それに応じてTwitterでは次のような発言がありました。
細川さん、私の陶芸作品への支払いはソーラーコインしか受け付けません。とかにしたらどうかな。>貨幣の民主化は止まらない。Bitcoinの技術を利用した「SolarCoin」がリリース | Social Design News http://t.co/ciejXqiFvL
— makoratti (@makoratti) 2014, 2月 11
こういう方は多いでしょうね。自身が良いと思うテーマとリンクした通貨を利用するという潮流。今は、国が発行した通貨、もしくは企業が発行した電子マネーなどが利用されていますが、ここにある1つの応援したいテーマに紐づいた電子マネーが割り込んでくる可能性がありそうです。
地域通貨などはマーケットが小さいですが、世界共通の社会問題は人々の巨大なマインドシェアを持っています。例えば、戦争・核兵器撲滅の通貨、また貧困撲滅のための通貨、CO2削減のための通貨などがあれば利用したいという人は多いのではないでしょうか。
新時代の貨幣とは何か?このテーマは今後も益々大きな注目を集めていきそうです。