これはいいプロジェクトだな〜。目標額達成は難しそうですが…。
こちらクラウドファンディングサイトIndiegogoに投稿されているホームレスにものづくりを教えるプロジェクト「ザ・ラーニングシェルター」
プロジェクトを立ち上げたマルク·ロス氏は、家族のため良い生活をしようとサンフランシスコに移り住みましたが、直後に病気によって働けなくなってしまいました。
結果ホームレスの住むシェルターに6ヵ月身を置き、また助成を受けながらメイカースーペースにてものづくりを学びました。そして現在はその技術を活かし「サンフランシスコレーザー(San Francisco Laser)」というレーザー切断の事業を起こしています。
このような自身の苦難の経験から、つらい状況にある人を助けるため、90日間住む場所を提供し、3Dモデリング、CNC機器の利用法、プログラミングの基礎などを学べるプログラムを立ち上げました。
残り日数がが少ない中、目標額が6万ドル(約600万円)に対し120万円程度しか集まっていないため達成は難しいかもしれませんが、応援したいプロジェクトです。
生まれた環境、また病気になったり、事故にあったら誰もが同じようなつらい状況に陥る可能性があるわけです。このようなプロジェクトがたくさん増えてきて欲しいですね。
新しいものづくり技術を習得するインパクト
日本も国をあげて早急に同じようなプロジェクトを立ち上げていくべきだと思っています。
ワーキングプアの問題、貧困女子、雇用のミスマッチの問題、そして日本の子供の6人に1人は貧困状態にあるなど雇用問題から広がる不安は巨大です。このような問題の解決のためにも、新しいものづくり教育に関して日本は国を上げて取り組むべきです。
例えば、ハンドメイドマーケットEtsyに手染めの糸を販売する人気のお店があります。
Featured Shop: Heartland Yarn Company
このように手で丁寧に糸を染めていきます。
こういう方が、デジタルファブリケーション技術を手にしていったらどうなるでしょうか?
具体的に言えば、衣類を作るハードウェア「OpenKnit」のようなものを導入していったらどうなるか?ということです。
Made In the Neighbourhood (ft. a clothing printer, OpenKnit) from Gerard Rubio on Vimeo.
【参考】
・自分でデザインしたデジタルデータから服を編んでくれる「OpenKnit」
きっとこれまでよりも多くの収入を得られる可能性は高まるでしょう。これを国、そして企業が支援していくわけです。新しいものづくりの潮流は、既存の社会問題の解決のためのいち手段となります。