これは、広がって欲しい。いや、きっと大きく広がるでしょう。
地域の農作物を地域で消費する文化を広げるためのプラットフォーム「UbrLocal」。農家や庭で農作物を作っている人、そしてそれを欲しい人をつなげるためのサービスです。現在は米国シアトルにてβ版がリリースされています。
売る、交換する、与える、欲しいという4つの方法で登録し、販売や購入ができることはもちろん、物々交換や欲しい農産物を登録しておくこともできます。
例えば、交換して欲しいものとして、ズッキーニ・キュウリが登録されています。それに対して「ニワトリのを作っているので、2ダース分と交換しませんか?」とコメントが入っていたりします。
この時代に登場すべくして登場してきたプラットフォームでしょう。
農家の直売方法としてはもちろん、兼業農家が採れすぎた野菜を登録したり、小さく庭で野菜を作る人が物々交換目的で、こちらに作物を登録することもできます。
食品流通の最適化を目指して
自分が育てているハーブを皆で共有するオーストラリア・メルボルンのプロジェクト「HerbShare」もご紹介しましたが、今後こういったサイトが世界中に登場してきます。
【参考】
・共有の生態系がご近所文化を再構築する。育てているハーブを皆で共有しあうサービス「HerbShare」
ここしばらく日本においては、小規模農家、兼業農家のために、自治体が「道の駅」を作って販売を支援しています。採れた野菜や作った漬け物などの加工食品を道の駅に卸し、販売してもらうわけですね。
しかし、今後はこのような直接やり取りできるプラットフォームが登場し、卸先を通さない売買や交換が活発化していくことでしょう。
情報革命によって、地産地消のための食品流通の最適化が進んでいきます。