地域の幸福度を分かりやすく可視化するマップは、私たちに様々な示唆を与えてくれます
OECD(経済協力開発機構)が地域の幸福度を可視化する取り組みを行っています。基準は、市民参加、アクセス、教育、仕事、環境、収入、健康、安全性です。
例えば、南関東のデータは、安全性、健康、アクセスは非常に高いですが、環境、市民参加、収入は低めとなっています。
類似地域なども表示され、地域の特性として似ているところを見つけることができます。また、他地域との細かな比較も可能。地域データが可視化されていく時代、これはいい傾向ですね。
世界中の地域のリアルタイム感情マップに期待
PHOTO: World map from Shutterstock
こういった地図から更に進化をさせて、Twitterなどの声で”リアルタイムの感情”を可視化するマップを作って欲しいと思っています。
気分や感情が可視化されていれば、「どこの地域の人達がこの瞬間困っているのか」なんてことも分かるようになります。
例えば、「苦しい」、「悲しい」というキーワードが多い地域は、赤く表示されるとします。その地域をクリックすると、どういった文脈で「苦しい」、「悲しい」と言っているのかを個別でも分かるようにもする。
その原因は、それは震災なのか、内戦なのか。それとも孤独からくる叫びなのか。世界が運命共同体の時代、多くの人の心を少しでも一つにするための重要な指標となるのでは?と感じています。
もちろん「楽しい」、「嬉しい」などのコメントが多い多い地域は、なぜそうなのか?ということを分析する一つのデータとなる。
また、そのデータを時間軸で追うことができれば、「昨年より東京の気分はこれだけ改善されました」というところまで分かるようになります。
政府や自治体にとってはもちろん、経営者やNPOなどにとっても基調なデータとなるようなリアルタイム感情マップが登場することに期待しています。