クラウドファンディングが真に求められる方向性はこちらでしょう。
「Goteo」は、クラウドファンディングのにコラボレーションを組み込んだプラットフォーム。資金調達はもちろん、Timebankのように労働時間を提供したり、Skillshareのように自身のスキルを提供したり、モノの寄付、また代替通貨の受け入れも可能にしています。
【参考】
・広がる非貨幣経済圏。お金ではなく時間を流通単位にするスキル交換サイト「TIMEREPUBLIK」
・時間が代替通貨となる時。人口の1割が「タイムバンク」を利用しは始める
公益性の高いプロジェクト、つまり文化、科学、教育及び技術的プロジェクトを支援することを掲げています。 分かりやすく言うと日本のクラウドファンディングREADY FORにクラウドソーシング機能を付けたような感じでしょうね。
「クラウドファンディング×クラウドソーシングで問題解決」という潮流は、益々大きくなっていきそうです。
人類共同体で進めた方が良いこと
PHOTO: Marathon running from Shutterstock
私たちは、ある組織的枠組み、また私有財産という概念の広がりの中、たくさんの恩恵を受けてきました。企業の巨大化、また生活においてあらゆるものを個人所有する便利さは、何ものにも代え難い便益と理解され、瞬く間に広がっていきました。
しかし一方で、人間にとって大切なことまでも見失ってきた経緯もある。関係性や社会性など、今声高に叫ばれるこれらのものの背後には、常にこの問題意識があります。
しかし、これからはそれを取り戻そうとするベクトルが拡大する。例えば、言われ過ぎて安っぽく聞こえる「地球は私たち皆のもの。そして未来の子供達から譲り受けたもの」という言葉。これは地球は共有資産であるということを表現しているわけですが、同じような文脈で考えるべきことが現代においては山ほどあります。
より具体的に言えば、難病の治療薬の開発や宇宙開発など、即人類益につながるようなプロジェクトはたくさんあり、それに関しては、国家や企業が別々で動くよりも、人類全体で動く方が良いこともたくさんあるわけです。
もちろん競争原理や個別で動くことの手軽さと、全体が動こうとする時の摩擦、その煩わしさが常に天秤にかけられていくわけですが、今私たちが直面している難題は、人類が皆で手を取り合って解決していかなければならないこともたくさんあります。
世界中の難問を解決する「HeroX」といったプラットフォームも登場してきていますが、いずれにせよ、今後私たちが深く思索すべきポイントがここにあります。
【参考】
・クラウドソーシングとクラウドファンディングで世界中の難問を解決する「HeroX」