これまでなぜこのコンセプトがなかったのだろう。ネット上に農業分野の辞典を作ろうとする取り組みです。
「農業をやりたい、でも、教えてくれる人がいない」
「栽培は地域によって違うはずなのに、調べても一般的な情報しか分からない」
「情報が十分に言語化されておらず、結果、体系化されていないので学びにくい」
「議論したり、新しいことを学ぶ場がない」
そんな問題を解決するためのプロジェクトがKickstarterに投稿されています。その名も「OpenFarm」。分かりやすく言えば、農業分野のWikipediaを作ろう!ということです。
例えば、改良されていない自然由来の「トマト」の栽培方法を体系的にまとめます。いつ種をまくのか、どれくらいの気温、天候だと良いのか、水のあげ方は?季節のタイムライン含め、様々な情報が掲載されています。
皆で情報共有をするフォーラムは、Facebookページのような構造となっており、いいね!やコメントでコミュニケーションを取れるようになっています。
いや〜、これは面白い取り組みですね。日本においても立ちあがってくるべきでしょう。農業分野における情報革命は、まだまだこれからです。
FarmBotから生まれたOpenFarmプロジェクト
実は今回ご紹介した「OpenFarm」プロジェクトは、農業の自動化を押し進めるためのオープンソースハードウェア「Farmbot」から生まれてきたものなんですね。
ArduinoやRaspberry Piなどを使用して作られるデバイス・Farmbotは、土壌の耕作、種まき、水やり、肥料散布、雑草対策などを正確に行うことができ、様々なデータ収集も行える模様。来年前半には、Kickstarterにて資金調達を行うそう。なんとも楽しみです。
つまり、このFarmBotを動かすためにも体系化、構造化された栽培情報が必要であり、それをOpenFarmプロジェクトで作り上げていくということですね。
なんとも楽しみな流れ。大規模農業だけでなく、中小含め、農業の自動化、ロボット化の流れは加速していきそうです。