植物×テクノロジー「ANDREA」という空気清浄機があるんですね。持っている観葉植物の浄化機能を強化して、汚れた空気を清浄にするデバイスです。
構造はシンプルで、カプセル上部から空気が入り込み、観葉植物の葉、根、土を通って浄化されていきます。そして、背面のファンから空気を室内に戻すという仕組み。
空気の浄化のために観葉植物をただ置くよりも、10倍の効果があるとのこと。もちろん取替フィルターのようなものはありません。
個人的にはもう少し、デザインを洗練させて欲しいと思いますが、コンセプトとしては素晴らしく、今後このベクトルの中で、ヒット商品が出てきそうな予感がします。
植物にも広がる機能拡張トレンド
PHOTO: walking on a wet road among green from Shutterstock
人間の諸機能がウェアラブルデバイスによって高度に拡張されていく中で、植物にも同じような拡張トレンドが広がっていきそうです。
今回は、空気清浄機でしたが、消臭剤や加湿器などでも、同じように考えていけそうですね。更に、今進んでいる第三次農業革命の文脈も、同じように考えていくことができます。
【参考】
・第三次農業革命が始まる!家庭で簡単に有機野菜を作れる「Grove」
・スマホと連携する家庭菜園システム「Niwa」が家庭菜園を一般化する
メイカーズ時代、安くなった高性能な機械・コンピュータを利用して、作ったものをどのように”売れる製品”にまで昇華させていくのか?というところが課題となります。つまりは”本質的に人々が求めるもの”にすり合わせていかなければなりません。
擦り合わせという意味では、「顧客から欲しいものを聴く」という方法だけでは今や足りなくなっています。顧客は、自分自身が欲しい物に気づいていないことが往々にしてあるからです。となると、ある種”普遍”への挑戦の中で、人々が求めるであろうものを発明していくという発想も必要となる。
そういう意味では、「自然」はまさに普遍性の象徴であると同時に、普遍そのものでもあります。このような視点に、誰もがモノづくりに挑戦できる時代のヒントが1つ眠っていると思うわけです。