世界に広がる可能性が大いにありそうなサービス。学生には必見だ。
オランダ発の「Housinganywhere」は大学生が海外で安全かつ手頃な価格の短期宿泊施設を見つけることができるオンラインプラットフォーム。
月額の希望予算、滞在する期間、ルームメイトの人数、また性別、年齢、部屋の状況やお風呂や調理場の状況まで細かく希望ができる。
ちなみに、部屋の状況確認などの連絡は、大学が発行しているEmailによってお互いやり取りをする。
大学の交換留学やインターンシップなど、大学とつながりながら学生に向けてサービスを行うため、ビジネスモデルは、大学と契約して、定期料金をもらうモデルになっている。
格安であることはもちろん、学生たちの無法地帯とならないように安全性にも十分な注意を払っているところが大きな売りだ。
各地域における規制の問題などがはらんできそうであるが、公益性、高い社会性を持っているため、今後も各地で広く深く支持されていく可能性は高い。21世紀のカルチャーとして定着しそうなサービスだ。
公益性を追求するとビジネスモデルが強固になる時代
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通常、このようなビジネスはマッチングフィーを得ることによって、成り立つ。
ホスト側の学生と住まう学生から一定のパーセンンテージをHousinganywhereに支払うモデルのことである。
しかし、このビジネスモデルの肝は、大学と組むことであり、それによって事業はより強固になっている。
未成年に向けたサービスというところで、最初から配慮がされたモデルであることは素晴らしいし、初期費用及び限界コストが安いサービスは、今後より大きな企業や団体と素早い連携がとれるかどうかが鍵となるため、公益性をもって最初から大きな組織とつながれるサービスというのはとても興味深い。
この度、KDDIが多数のオンラインメディアと提携をし、話題を呼んでいるが、これはメデイアに限ったことではなく、ネット業界至るところで起こっていくことになるだろう。
なぜなら、現在進む大トレンドは、業界という枠組みをはるかに超えた社会モデル、またビジネスモデルの再構築競争である。そして、それは即ソーシャル・イノベーションにつながっていき、その共通貨幣は常に「影響力」だからである。