ペットは家族だ。しかし、世間では、そのペット愛の通じるところと通じないところがある。
そんな問題を解決するために登場したのが「Furlocity」。一言で言えば、ペットを預ける際の施やペットと泊まれるホテル、また獣医の予約ができるサービスだ。
ペットのための設備やレイアウト、アメニティーや清潔さ、安全性などが記述されており、飼い主としては安心して、予約できるところが特徴。
利用は、まず場所や宿泊する日時、ペットの種類や部屋数などを入れて検索する。すると次のように宿泊施設がずらっと現れる。
そして、個別の施設について確認し、予約をするという仕組みで、例えばこちらのペットラウンジには、ウェブカメラがついておりペットの状況を外出先から確認することができる。
ペットと外出する時も、ペットを残して外出しなければならない時も、ペットに関するあらゆるニーズに応えていこうとしているが、今後は、ペットとの食事、またペットを乗せることのできるクルマのレンタルなど、展開は様々考えられそうだ。
ホテルもプラットフォームと考える
PHOTO: Maid making bed in hotel room from Shutterstock
Airbnbから始まった宿泊分野の新たな潮流。それは、”宿泊施設が顔を持つ”ということである。顔の見えるホストのいる施設に泊まることが、一般的に普及するこらからの宿泊文化となる。
例えば、業界をまたげば、日本においても同じような側面は見て取れる。例えば、スーパーでは、野菜や卵を作った人の顔を売り場でたくさん見るようになった。写真とメッセージ、そこには安心と安全が主張されている。それは、消費者が求めるところでもある。
そしてこれは、ホテルという業界においても言えるようになっていく。それこそ、現時点でも「○○が清掃をしました」といった個人カードが各部屋に置かれていることは多い。今後は、そのような感覚で、Airbnbさながらに個人を強調したホテルの一室一室が登場してきてもおかしくはない。
ちなみに今も、普通のホテルがAirbnbに無造作に登録されている。しかし、やはり違和感を感じるのは、宿泊施設が、空いている部屋を単に埋めるために登録しておいた、という思いを一目瞭然で感じてしまうからだ。1室でも埋まればラッキー!という切ない心の声が消費者には伝わってしまうのである。
しかし、これならどうだろう。その部屋を掃除した人やロビーで接客する人を写真を載せる。また、部屋ごとに置かれている小物を替えて、各部屋のコンセプトを若干変更する。そのようなことをするだけで、ホテルが顔の見える人間のプラットフォームへと進化する。
もちろん、全ての客室をそうすることはないが、今起こっている大きな変化に対応すべく、テスト的にそのような部屋を設けていくことは大切な取り組みの1つとなるだろう。我々が進んでいるビジネス文明の文脈は、そのようなものである。