自転車も21世紀の乗り物へと進化する。
「COBI」は、自身の乗っている自転車を、クルマのようなコンピューターにアップデートするためのシステムだ。Kickstarterで、資金調達を開始し10万ドルの目標金額をあっという間に達成した。
このようにスマホ経緯で、自転車ナビゲーションシステムが作動する。
暗くなると、ライトは自動で点灯する。
クルマのようにブレーキライトも自動で付き、
ウィンカーまで出すことができる。
当然だが、ストリーミングサービスで音楽を快適に聞くこともでき、
かかってくる電話に対応することも可能だ。
気になるスマホのバッテリーだが、充電機能がついているので心配ない。
更に、自転車を停車して置いておく場合の盗難防止アラーム機能もついている。
自転車をクルマのようにバージョンアップさせる至れリ尽くせりのこのシステム。気になる価格は、255ドルからだ。21世紀の自転車の標準を見る思いがする。
旧来のものをIoTでバージョンアップさせる
PHOTO: evolution of lighting from Shutterstock
IoT、モノのインターネットは、あらゆるものを進化させていくわけだが、その方向性には大きく2つある。
1つは、最初から、トータルパッケージとしての”いち製品”を開発するという方向性と、もう1つは、旧来からあるものに、オプションのように、システムを取り付けて、モノをバージョンアップさせるという方法だ。
COBIは、後者なわけだが、このような考え方を常に最初に持ってくることが大切になる。
大手企業では、ついつい自社技術を利用するために、全てをトータル的に詰め込んだものを開発しようと考えるが、それよりも先に、旧来のものを全て包み込む、プラグインシステムを先に考える方が大事なことが多い。
それが顧客の見つめる真のニーズであり、世界を覆う”プラットフォーム化”の思想にも合うのである。