日本の釣り人口は減少しつつあるが、数百万人の釣り人口は、決して小さくない。
とある釣り好きの友人は、日常の喧騒を離れて、無心になるために魚を釣りに行くという。新宿駅に、巨大なホットヨガの広告を見かけたが、いよいよこの辺りのマーケットも、ニッチからマスへと移行してきていることを痛感したわけだが、こういった文脈の中で、釣りも現代的な意味を内包しながら、様々なニーズを汲み取り、進化していくのかもしれない。
さて、その流れを強化させるかどうかの一翼を担うのは、やはりテクノロジーだろう。
スウェーデン発の釣りに特化したSNSが人気だ。2012年にリリースされた「FishBrain」は、順調に拡大を続けており、利用者がついに70万人を超えたという。
WEBサイトかスマホアプリでログイン、すると以下のような画面に入ることができる。魚が釣れた場所にキャッチマークが付き、いつどこで、どんな天候、風向きの中で、どんな魚が釣れたのかが分かる。また、その際のルアーや餌の種類までも丁寧に記録されている。
また、チーム編成をしたり、釣りのトーナメントを友人と簡単に開くこともできる。どこで誰が、どんな魚を釣ったかをリアルタイムで知りながら、競い合うわけだ。
最近のアップグレードでは、この釣り人のクラウドソーシング機能に加え、ボットソーシングの機能も付け加えられているという。つまり、どのポイントであれば釣れるかということが、より的確に予測できるということだ。
魚釣りに行ったけど、釣れなかった…という現実は、素人にはつらい。せっかく釣りにいったなら、その醍醐味を少しでも味わえなければ、続けることは難しい。
しかし、今後は、このようなテクノロジーがあと押しをして、釣りファンならずとも、多くの人にその醍醐味を感じてもらえるようになるのかもしれない。今後の更なる進化の行方に注目したいところだ。
【クエスチョン】
・天気や魚釣りだけでなく、予測情報が提供されると有り難い!というカテゴリーを考えてみよう!