“Bowdian stain 1” BY User:KGH (CC:BY-SA 3.0)
先日、ある脳科学者の方と話す中で「アルツハイマーはなかなか手に負えない…」
とおっしゃられていました。
しかし、アルツハイマーが予防できる時代が到来するかもしれません。
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1,800人のアイスランド人のゲノムを分析したところ、APP遺伝子の中に、
アミロイド斑の形成を減らし、 アルツハイマー病と認知機能低下を防ぐ突然
変異が見つかった。
もし、ある遺伝子の中にある突然変異のおかげで、その遺伝子がつくり出す
タンパク質が、酵素から攻撃を受け人体に有害な毒性物質に変化することを
防ぐことができるならば、この突然変異には予防効果があると考えることが
できる。
それは、有害物質と関連する病気が発生するのをくいとめる盾となる。
これが、7月12日にカリ・ステファンソンが率いるレイキャビクのアイス
ランド大学と遺伝子解析企業deCODEジェネティックスの研究グループが
『Nature』で発表した研究の内容だ。
彼らはAPP(アミロイド前駆体タンパク)遺伝子の中に、アルツハイマー
の発生と、年齢に伴う認知機能低下を予防する、ある突然変異を見つけだした。
引用元: アルツハイマーを予防する遺伝子発見? « WIRED.jp.
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多くの高齢者、家族にとって、どれだけ希望となる研究でしょうか!
健康寿命がどれだけ伸ばせるかが課題
photo credit: Halasi Zsolt via photo pin cc
厚生労働省は今年2012年に初めて、介護を受けたり寝たきりにならず、
健康に日常生活を送ることが可能な期間を示す「健康寿命」を初めて
発表しました。
結果は、平成22年で男性が70.42歳、女性が73.62歳でした。
厚労省発表した「平均寿命」では、22年で男性が79.64歳、女性が86.39歳
なので、健康寿命との差は男性で9.22年、女性で12.77年となっています。
「10年も寝たきり???介護を受けながら生活???それは嫌だ!
長生きしたとしても、楽しく長生きしたい! 周りに迷惑かけたくない!」
これが多くの人の叫びでしょう。
高齢者の4人に1人がアルツハイマー型認知症を発症していると言われる現在、
健康寿命を伸ばすには、このアルツハイマーをどうにかしなければならない
という思いが強くありました。
しかし、「脳」への対処ということで、非常に難しい分野だろうと感じて
いました。しかし、今やこのアルツハイマーの研究も加速的に進んでいる
ようです。
この研究から「アルツハイマーは博物館行き」の世の中へ向けて、素晴ら
しい予防、治療が生まれることを期待します。