「日本の働き方が変わった!「新しい働き方」に関する5つの実態【2015年保存版】」にも詳しく書いたが、株式会社ランサーズが行った、働き方に関する調査が、各所で話題を呼んでいる。
そんな中、「働き方と天職を考えるウェブマガジン 瓦版」にて、「リモートワークの誤解と不安」について回答をさせていただいた。リモートワークとは、いわゆるテレワークのことであり、仕事を自宅やその他の場所で行うことである。
質問をされた方は、「リモートワークを行うと、何かが欠落してしまうのではないか?」という表現で、その言葉から醸し出される漠然とした不安を心配しているようだった。そこで、こう回答させていただいた。
また、その漠然とした不安は、リモートワークという言葉のイメージから発せられる”無機質さ”がもたらすのではないでしょうか。
人間は、精神を持つと同時に肉体を持ちます。花を愛でる心があり、春の風に心地よさを感じる身体があります。リモートワークであっても、この五感の脈動を無視することはできません。…というよりも、この五感の開花を補助するのがリモートワークであり、それは決して無機質ではないということです。
何を言いたいかというと、人間が人間らしく生活し、人間らしく働くための手段が1つ増えるという意味において、リモートワークの重要性が増すということをご理解ください。(もちろん、それを適切に使うことができれば、生産性も大きく上がります)
リモートワークの世界的潮流の中で、多くの人々が、大いなる希望と絶望の両方を感じ、大海に漂流する小舟に乗っているかのような感覚を覚える人もいるかもしれない。
しかし、結論的に言えば、ここに決して絶望、つまり存在論的な不安を感じる必要はない。
私たちの危うさは、決してこれらのツールや方法論から発せられるものではない。包丁だって、美味しい料理を作ることもできれば、人を傷つけることもできる。クルマだって同様だ。
重要なことは、そのツールの底に宿る時代の価値観や哲学であり、それは、決して千里眼などはなくても、日常の生活の中で感じることができると思っている。例えば、本屋に平積みされるピケティ関連本の多さをとってみてもそうである。
これからも、英語はできないよりはできた方がいいだろう。プログラミングもしかりである。しかし、そこに時代の本質はない。それらはあくまでも水面の動きであり、海底静かに、強烈に動く大潮流そのものではない。
このコンテクストから考えて、働く未来は絶対に明るいと断言したい。インターネットやロボットは、葛藤することはできず、決断することもできないのだ。プライオリティーは常にあなたの側にある。
【クエスチョン】
・今、自分が漠然と不安になっていることは何か?紙に書く事で具体化させよう!そして、それは本当に不安につながるのかどうかを客観的に見つめてみよう!