私たちは今、時代の転換期特有の漠然とした不安感を心の奥底に抱えている。
その心を察して、癒すための取り組みは、企業評価につながっていく。触れていて安心するブランドは、市民の心をより一層惹き付ける時代だ。更には、それがより良い世界につながっているという確信にまでつなげることできたなら、素晴らしい。
この度、パタゴニアがまた面白い企画を打ち出した。
http://www.patagonia.com/us/worn-wear
一言で言えば、木の修理部屋を設置したクルマが、パタゴニアの服を修理するため全米を回るというもの。顧客は、無料でパタゴニアの服を修理することができる。
4月2日にカリフォルニアを出発し、5月12日にボストンまで行く企画。
衣類は、傷がついたりほつれたら、捨てるもの…。そんな考え方が、この大量消費時代は広がった。しかし、以前も紹介した「Repair Cafe」の広がりからも分かるが、修理の波は、今再び「コミュニケーション」というストーリーを備えて、復活をしようとしている。
【参考】
・壊れたものを修理する地域イベント「Repair Cafe」が広がっている
コミュニケーションとは、企業で言えば、広義におけるマーケティングである。私たちは今、顧客とどのようなコミュニケーションデザインをしていけばいいのか?を真剣に考えなければならない。そういった意味でもパタゴニアは相変わらず、重要な事例を投げかけてくれる。
【クエスチョン】
・顧客の意識を引き上げながら、自社の理念を語るコミュニケーションデザイン案を考えてみよう!