製品は、顧客に「世界観」を提供する入り口にすぎない。
シャンパンメーカー「Krug」の取り組みが興味深い。シャンパンボトルに記述されたIDをアプリに入れると、その商品のヒストリーが表示されるのと同時に、おススメの音楽までレコメンドしてくれるのだ。
クラシック音楽のピアニストとコラボレーションすることによって、そのシャンパンに合ったおススメの音楽をチョイスしている。シャンパンは、飲み物であると同時に、提供したい世界観の一部。そんな考え方が、その背景にはある。
VRヘッドセット・オキュラスリフトの発売がいよいよ来年ということで、巷を賑わしている。今後はきっと、音楽だけではなく「このシャンパンは、こんな雰囲気の場所で飲むといい」というVRデータまで提供されていく時代になるのだろう。
昔から、「製品を売るのではなく、体験を売るのだ!」「商品を売るわけではない、ストーリーを売るのだ!」と言われてきた。しかし、体験を売るにも、ストーリーを表現するにも、やはりそこには明確な限界があった。
しかし、この言葉が真に意味を持ってくるのは、これからである。高度情報化社会の中で、体験、ストーリーを通じ「世界観」を売る時代がきっとやってくる。
【クエスチョン】
・「世界観」を売る時代に備え、どんなことができるのか?今からその時代を想定し、アイデアを出しあっておこう!