「TransLoc」は、バスなどの公共交通機関に導入するUber的システム。以前、ご紹介したこのシステムを利用することで、バス側は乗車客のいるところを把握しながら、常に柔軟に最適化されたルートを走ることができる。
【参考】
・バスの未来。乗車客のニーズをリアルタイム把握し、ルートを最適化しながら走る
「TransLoc」が、町を巡回する公共バスとすると、この度ご紹介する「Skedaddle」は、シャトルバス路線のポップアップシステムだ。
例えば、自分が行きたいところの路線を登録する。その路線は15席埋まった時に、実際に運行される。他の人が登録した路線の席を予約することもできるが、興味深いのは、最初の5席は誰もが5ドルで乗車できるという仕組み。
最初の3分の1を素早く埋めることによって、残りの3分の2の席は埋まりやすくなるに違いない。
現在は、ニューヨークとボストンを中心に運行しているが、近日中にアプリをリリースし、全米展開を模索している。
このシステム、日本にも登場を願う人は多いはずだ。高速バスのようなものを利用する場合、大体が大きな都市をつなぐルートである。しかし、もっと地域にバスルートを入り込ませるためには、このようなポップアップシャトルバスの仕組みは面白いはず。
例えば、東京に住む中学の同級生同士が、お盆や正月に、実家に帰る際、このシステムを利用するなんてことも可能になるはず。また、ポール・マッカートニーライブバスや、AKB総選挙バスなどイベントによって、自分たちのバスルートを作ることもできるようになる。
バスの良さは、経済的であることと環境にも優しいこと。現代のテクノロジーを導入する中で、今だからこそ、バスの新たな可能性が見えてくる。