ロボット労働は葉の上を走る葉脈のように、きめ細かくあらゆる領域に進出する。飲食業においてもそれは例外ではない。
【参考】
・人型のロボットバーテンダーがお酒を作り、接客する時代に
・家庭用調理ロボットのカタチはこうなる?宙にぶら下がる「ロボットハンド」がキッチンを動き回る近未来
2010年から着々と準備が進められてきた「Momentum Machines」のバーガーマシーンが、いよいよ大手ハンバーガーチェーン店で導入され始めている。そして、ついにそれが労働者を直撃し始めた。
1時間に360個のハンバーガーを作ることができるスピードは元より、人間のように調理技術にばらつきはなく衛生的。経営者側は当然、労働環境や福利厚生を考える必要はない。
米国では10人に1人が飲食業界に就労しているという。その労働がいよいよロボットによって大量に奪われていく時代へと突入した。このトレンドは、来年確実に拡大し、日本においても対岸の火事とは言えなくなる。いよいよもう一度、経済と社会の一体性を取り戻すための活発な議論をし、新たな制度設計を模索する時代に入る。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月半で5刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025