高速焼き釜でピザを焼くチェーン店「Blaze Pizza」が全米に急速に広がっている。顧客に合わせてカスタマイズできる点が1つの特徴だ。
私も自宅の近くに行きつけの釜焼きピザ屋がある。時々焼きたてのピザが食べたくなるとそこに行く。現在日本のピザのマーケットは約2,600億円ほどの規模だが、まだまだここは大きな可能性があると思っている。
コンビニドーナッツが一斉を風靡したが、もしコンビニがミニ焼き釜を導入したら、ピザムーブメントが起きるだろうと密かに考えている。
さてそんなピザの業界であるが一風変わったモデルを展開するお店がある。「The Rocket Truck」は、移動するピザ屋。トラックの中に焼き釜が入っており、どこにでも焼きたてのピザを届けることができる。
今後スマホアプリ経由してどこにいるのかが分かったり、自分の近くまで焼きながら運んでくれるという展開が考えられる。これまでピザ屋は焼いてから運ぶことが普通だった。しかし、”たった今焼いたピザをお届けする”というコンセプトは、非常に興味深い。釜焼きピザはとにかく焼きたてが勝負だからだ。
あらゆるモノがコンパクトになりオンラインにつながり、また自動運転時代を見越していけば「流通」の概念は「製造」とも重なっていく。これからはこの製造と流通、つまりサプライチェーンをもう一度いちから考え直す時に入る。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月半で5刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025