【コラム】「社会を変える」という言葉に隠れた暗い衝動を見破ることの重要性

[2016/2/10]
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ソーシャルイノベーションのチャンスがどこにでもあるように思われるのが現代だ。確かにその機会は多数存在している。結果、この数年よく聞くのは「社会を変える影響力の大きい仕事をした方が楽しい」という発言である。

それはそれでもちろん良い。しかし、その楽しさはどこから来るのか、というところを一度見つめなければならないだろう。

その発言の背後にあるものをじっと見つめた時、そこには、無意識的な権力欲求があることが多い。自分が思うように世の中を動かしたいという欲求は、社会や人を目的にする大義を忘れさせ、それらを手段にしようとする意識を呼び起こす。つまり、社会を変える影響力の大きい仕事であればあるほど、この権力意識と永遠に戦いつづけなければならないことを意味する。

これは相当な自己錬磨を続けていかなければ乗り越えらない。私たちの外的な環境は想像を超えるスピードで変化していく。一方で、自分自身の内面という、一朝一夕には変わらない”何か”は、日々積み上げるように錬磨していくことなしには進化はない。

イノベーションは目的ではなく、手段である。一方イノベーションが目的のように語られる時、そこには常に、人類が辛酸をなめ続けてきた権力欲求と結びついている場合が多い。現代のソーシャルイノベーション時代に、誰もが見つめ続けなければならない視点がここにある。これを鋭く見つめない限り、イノベーション論議は安易に語れない。

 

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