テクノロジー情報によってカラフルに彩られた社会。毎日のようにあっ!と驚くようなニュースが世界を駆け巡る。時代は光も闇も両方を包み込みながら激走を続ける。
その疾走に、私たちは足元のこと、目の前の1人を軽視しがちになる。衝動的に知りたいと思う情報に無意識的にアクセスし、常に水平的な思考を働かせる。そして、相対的な視点ばかりで物事を見つめていく。まさにそれは、自分自身が機械になってしまったかのようだ。
しかし、この華やかなテクノロジー時代であればあるほど、足元を見つめ、目の前の1人を大切にする必要がある。たった1つのことを時間をかけて深く思考し、情熱的に1つのことを信じ抜く精神の強靭さが必要になる。むしろ、ここが人間の人間たる所以として理解されていくのではないか。テクノロジーは、計らずとも人間という存在を裸にしていく。
その中で最も重要な人間の仕事は、人の苦しみを察し、苦しみを深く理解し、それを取り除くことに情熱を傾けることだ。その生命の叫びを呼びい出すことだ。
苦しみの重さに差はない。目の前の1人の絶望も、100万人の嘆きもその重さは本質的に同じである。軽い、重いはないのだ。だから足元を見つめるていくのだ。目の前の人を全力で励まし、支援するのだ。その一歩一歩の着実な歩みは、地道のように見えるが、最も近道であることも忘れまい。
テクノロジーの発展は、人間進化のビジョンと、何に集中すべきであるかという命題にまで、鋭い角度で迫ってくる。
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