新しい事業モデル、組織形態、働き方が生まれる中、つながりや関係性を創出するコーワーキングスペースは、世界に瞬く間に広がった。
その世界で最も注目をされるスタートアップ「WeWork」は、コワーキングスペースだけではなく、この度、居住空間までも提供し始めた。サービス名は「WeLive」。仕事をするために集うだけではなく、これからは、寝食までも共にできる。
場所は、ニューヨークとワシントン。気になる金額だが、ワンルームが1375ドル(約15万1,000円)から。もちろん、家具やキッチン用品などが付いた価格だ。
シェアハウスのように考え利用もできるが、共有するものは単なる”プライベート”だけではない。仕事とも密接につながり、影響を与えあう。今後WeLiveをベンチマークしながら、世界中のコワーキングスペースは、同じような住居スペースを提供する不動産会社へと進化を遂げていくだろう。
そして、次の課題も見えつつある。人間は、動物でもあるが、植物のような面を持っている。例えば、根を張ってそこで養分を吸うように、住み慣れたところを好きになる。そして家族、子供がいれば、自由に住居をコロコロ変えることはできない。
どこでも働ける世界は、単に、世界中を旅するノマドワーカーを増やすだけではない。復活する狩猟民族型の移動する社会と、これまでの農耕民族としての定住する良さ、その両方を兼ね備えた次世代住生活を提案する会社が登場するはずだ。それがWeLiveの一手から導き出せるビジョンである。
広がりゆくWeWorkのネットワークは、新たな働き方と住み方、生き方を提案するライフサービスプロバイダーへと進化する。
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