2012年4月に520万ドルを調達し、サンフランシスコを拠点とする「出張洗車サービスCherry」。着実にサービスを拡大している模様です。
こちらのサービス、駐車しているところまでスタッフがわざわざ来てくれて、洗車をしてくれます。スマホやWEBサイトから、近くにいる洗車スタッフを探し、依頼すると20分以内に来てくれるとのこと。なんか昔のピザ屋みたいですね(笑)
気になる料金はというと、25ドルで洗車、35ドル支払うと車内清掃まで行ってもらえます。クレジットカード決済で、ガソリンスタンドなんかの洗車サービスよりも10ドルほど割高だそうです。
おもしろいのは、清掃をする「スタッフ」。こちら登録制になっていて、基本フルタイムでは働いていない人を登録者として募集しています。また
「英語ができる」「社会保障番号を持つ」「スマホを持つ」という3条件を持っている人から採用をしますが、電話面接の合格率はなんと1%。これだけ「働きたい人」が多いということでしょうね…。
そして「フルタイムかパートタイムか」の働き方を選んで、トレーニングを実施後サービス提供を開始。スタッフ登録時には保証金として$45を預け入れますが、基本かかる費用はこれだけ。
面白いのは、「正規雇用していないので固定費が安い×アプリ連携でコミュニケーションコストダウン×20分以内到着で顧客満足度高い」 というところです。
アプリ開発単体の事業モデルは限界を感じる昨今ですが、既存の事業を革新するためのアプリ開発にはかな〜り大きなチャンスが潜んでいます。
このモデル、どう思われますか?日本では成り立つでしょうか?
キッチン清掃専門の代行事業をソーシャル・ビジネスで
photo credit: Stéfan via photopin cc
gooランキングが調査した日本の「家事で面倒くさいと思うことランキング」がこちらになります。
1、キッチンの掃除
2、食器洗い (後片付け)
3、アイロンがけ
4、窓ふき
5、窓やサッシの掃除
6、風呂掃除
7、トイレ・洗面所の掃除
8、料理
9、部屋の掃除
10、エアコンの掃除
洗車もそうですが、「掃除」の代行需要が大きいことが分かります。そして、検索エンジンで検索すれば分かりますが、かなり大きなマーケットが存在していることが分かります。(マーケットをいちから作る作業はないですね)
ランキングからみても、日本だと「キッチンの掃除と整理 」をcherryのようなモデルで行うとマーケットは革新されるだろうと思います。洗車と違って、キッチン清掃はオートメーションか進みにくい部分(労働集約型)ですし、大手は16,800円以上の高価格で展開しています。cherry型のモデルであれば、人件費も固定費となりませんので、価格もかなり押さえられることでしょう。
また、更に突っ込めば、こちらはソーシャル・ビジネスとして展開すると良いと思っています。つまり、掃除が得意な「女性」が地域にサービスを提供すると、そこに雇用が生まれ、社会的にも良い循環を生み出す。超高齢化社会において、これからも需要はそこそこあると予想されます。
以上、「キッチンの掃除と食器の整理」専門の代行事業をソーシャル・ビジネスで!いかがでしょう。
挑戦したい方、是非ご連絡ください(笑)
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