昨日、Facebookが「Gifts」というソーシャルギフトサービスのローンチを発表しましたが、ソーシャルギフト市場が世界中で熱くなってきました。Facebookが始めた最初の物販商品が「ギフト」という事実は、「つながりの時代の象徴」とも言えます。また、ソーシャル・メディアのマネタイズの王道とも言ってもいいかもしれませんが。
日本では、ギフトキッチンのローンチが話題を集めています。こちら簡単に言うと、お祝い事や個人的なプレゼント用「カタログギフト」を3分で作り、ギフトを贈ることのできるサービスです。
流れとしてはこのような感じです。
1、「カタログギフト」に相手が好きそうな商品をまとめる。3分でオリジナルのwebカタログ完成。相手に送る
2、貰った人は、あなたが選んだ商品から一番欲しい商品を1つ選択
3、商品が決まると、相手からお礼のメッセージと商品の確認が来るので、支払いを済ませる
4、支払完了すると通常2~5日のうちに商品配送元の会社から直接商品が届く
今までも「冊子から選ぶ」という方法があったでしょうが、こちらのギフトキッチンはAmazon が販売している商品をそのままギフトとして送れるので商品の選択幅は無限と言ってもいいですね。
gifteeからお花サプライズ!、そして今年に入っては、Bappy!からギフトキッチン、そしてFacebookのGiftsまで、日本のギフト市場は17兆円とも言われますが、このソーシャルな潮流の中で、今大きな変革期にあることは間違いありません。
ギフト市場は奉仕経済の中で育つ
photo credit: JD Hancock via photopin cc
私が大学時代、大企業のお題に対してビジネスモデルを提案する大会に出場し、セブンイレブンの部で1位になったモデルも実は「ギフト」という切り口を入れたものでした。具体的には携帯メールで簡単にセブンイレブンの商品を贈ることができるというサービスで、当時のセブンイレブンの売上げを3,000億円はアップさせることができます!と参加するたくさんの大企業の役員の方々の前でプレゼンしました(笑)
お金の流れはいろいろなものがあります。人を不幸にしていく流れもあれば、幸せにしていく流れもあります。そんな中で、このソーシャルギフトの流れは経済が20世紀の「欲望経済」から21世紀の「奉仕経済」へと進化する1つの象徴的な流れになると思います。「自分の快楽を追うよりも、他の人の喜ぶ顔が見たい」そんな個々人の消費の流れが、経済をより豊かで幸せなものにしていくのでしょう。
私が今考えることは、物やサービスを展開されている方は是非一度「ギフトにしたらどうなる?」という切り口で考えて欲しいということです。自身の商品を「ギフト」という切り口で考えた時、また新たな光が商品やサービスに宿ることでしょう。
また、今もクライアントさんと「体験型ギフト」の分野で新サービスの提供のための準備を進めています。
そうそうそう言えば、私も今度家族に「仕事旅行」をプレゼントする予定です。職業体験の旅をする「仕事旅行」、周りに紹介してもとても好評です。このようにギフトの形もどんどん変わって いきますね。
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