う〜ん、今後の中古車市場は、このような流れが強まっていくのでしょう。
CARTOGOはP to P(Peer to Peer)の中古車売買プラットフォーム。中古屋さんを通さず、個人間で中古車の売買が行えるサイトです。
CARTOGOはワンクリックで車を購入するようなECとは違い、通常の中古車の買い方と同じく現車確認を行って、納得した上で売買を行う仕組みになっています。
自分の希望する車両が見つかれば、出品者にメッセージをし、現車確認をする為の約束をして、休日を使って約束の場所まで見に行きます。良心的な出品者であると、自宅の近くまで車を見せに来てくれる可能性もあるようです。
そして、現車確認が終わって、もし気に入ればCARTOGOのサイトから「購入する」をクリックして購入が完了。そしてなんだかんだ大きくなる諸経費を取られることなく、名義を買えるだけですぐ乗車できる、といった流れです。
また、修理に関しては、CARTOGOが提携する全国1000店舗の修理工場をあなたの担当工場としてご紹介する事も可能だとのこと。
例えば、100万前後の車であると、買い手にとっては20万年お得!そして売り手にとっては30万年も高く買ってもらえる!というシュミレーションが掲載されています。
手数料は、現在は無料。今後3〜4%の仲介手数料をもらう、という形になるようです。
一見すると、オークションに似ているのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、違う点は、売り手に中古車の相場情報を提供する部分と、個人の買い手がつかない場合は、CARTOGOが買取をしてくれるという点です。相場がしっかりと分かっているので、車を安く買いたたかれることはないことが1つのメリットとなっています。
法人×成功報酬型の次のビジネスモデルがP to Pの仲介モデル
リブセンスの村上社長が25歳の最年少上場ということで話題になっています。
ビジネスモデルはというと、不動産、中古車、就職という非常に大きなお金が動く分野において「成功報酬型」で支払いを求めるマッチングサイトです。
例えば、リブセンスが運営する「Mortors.net」は、在庫登録や掲載費用は一切不要、サイト経由での購入によって、初めて費用発生する成功報酬型中古車情報サイトとなっています。ユーザーは、メーカー・車種・地域などの希望条件を登録するだけで中古車販売企業から無料で提案を受けられるという流れです。
「成功報酬型」という点は、とても真っ当な方法であり、皆が喜ぶ仕組みです。これからは例え少人数であっても「お金を使って損をした」と思われる事業は存続し得ません。よって、あらゆる事業は「成功報酬型」もしくは「成功報酬型に限りなく近い形」を取らざるおえないでしょう。
ここで重要なのは、この成功報酬型の次のモデルはいったい何か?というところです。そこに「P to P」の潮流があります。つまり、個人間取引をサポートするインターネット系サービス事業です。
成功報酬型で法人からお金をもらうモデルのリブセンスさんは2012年6月で51名と少ない社員数で運営されていますが、P to Pの仲介手数料モデルは、もっと少ない人数で運営できることでしょう。ちなみにCARTOGOは2012年9月段階で3名ほどで運営されている模様です。
ただP to P、個人間取引というのは、1つの文化的転換ですので、今すぐほとんどの人がCARTOGOを使うかといえば、そうではないでしょう。しかし、2年後、3年後、多くの人がP to Pに抵抗を感じず、文化的に広がってしまえば…。
事業モデルは情報革命によって、恐ろしいスピードで進化していきます。それを感じとりながら経営するセンスがとても重要です。
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