3D Systems社の3Dプリンタ「ProJet」シリーズと、その3Dプリンターで印刷された造形を見学してきました。
こちら実は渋谷FabCafeの上の階にあり、3D Systems社の3Dプリンタを販売している株式会社イグアスさんのショールームです。今後、FabCafeはこちらと連携をしていくとのこと。展開が楽しみですね!
3D Systems社は元々、自動車、医療機器、電子機器教育、おもちゃ関連の会社に3Dプリンタを販売しています。こちらのショールームにあった3Dプリンターは、1200万円、240万円、160万円のものでした。30〜40万円のプリンターもあるそうですが、私が行った日にはたまたまありませんでした。ちなみに、3D Systemsは10万円の3Dプリンターも発売していますが、まだ日本には入ってきていません。近い将来、導入されていくことでしょう。
ショールームに飾られていた造形はこちらです。
立体絵画。右が印刷された直のもので、左が色を塗ったものですね。
こちらのフィギュアは500円玉より少し大きいくらいのものです。小さいですが、すごく細かく精巧にできています。
こちらは入れ歯です。
こちらは銅像模型です。色は別途塗られています。
こんなふうにiPhoneケースも作れます。
下の写真はスパナ。1,200万円のプリンターであれば、掴み口の大きさを調整する「ねじ」もクルクルまわせるように印刷できます。原価(材料費)は1,200円とのこと。
印刷できるものは、A4サイズの中に入るものでしたら何でもできてしまうようです。
3D Systems社の3Dプリンターの特徴は、精巧なものを作れること、印刷した後の後処理が少ないこと、ゴミが出にくいことをあげていました。
ちなみにですが、3Dプリンターは基本的に「スピーディーにプロトタイプを作るため」に使われていきます。
地域に1つ、ものづくりの電源地を!
FabCafeに行き、3Dプリンターについての話を聞き、3Dプリンターで印刷された造形を見て思ったこと。
それは地域の活性化のために3Dプリンターが置かれたコワーキングスペースを作ることです。もちろん3Dプリンターをうまく活用するための仕組みも同時に必要ですので、ものづくり講座、3Dデータ作成講座も行っていきます。
地元の素材や伝統文化、そしてお客さんのニーズに合わせた地域発の商品を作り上げる電源地とするためです。ここの運営を、地域の企業やNPO、場合によっては自治体が行います。そして、日本のクラウドファンディング、またKickstarterなどの海外のクラウドファンディングにその商品を掲載し、販売をしていくのです。
これは、地域が今後やらなければならない活動だと確信しますし、自然とそのような流れになっていくのだろうとも思います。
日本のものづくりに新たな大潮流が生まれます。
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