スマートウォッチ「Pebble」をご存知でしょうか。こちらは3Dプリンターなどを使うデジタルファブリケーション時代の記念碑的な商品です。
なんとたった5人で作り、KickStarterで1,000万ドル(日本円にして約8億円)、個数にして8万5千個を予約販売しました。
例えば、こんなふうなことができます。自転車モードでは、走っている距離や速度、時間が計れます。
もちろん、ランニングの際のデータも同じように計ってくれます。
iPhoneでかけている音楽、音量をコントロールできます。
WatchApp Storeがあって、iPhoneからアプリをダウンロードし、Pebbleにスピーディーに同期することができます。
その他にも、Facebookや、ツイッター、電子メールの確認、カレンダー&天気のアラート機能などがついているまさに「スマート」ウォッチ。
これがなぜ記念碑的なのかというと、天下のソニーに、数人のチームが勝ってしまったからです。
小さなチームが世界的なエレクトロニクス企業に買ってしまう時代
鮮明なディスプレイ、バッテリーの長さ、アンドロイドにもiPhoneにも同期します。更にアプリの多さ、値段も115ドルとソニーの150ドルよりも安いのです。
5人のチームが、機能、デザイン、マーケティングに価格とあらゆるところで、世界的な企業を超えてしまいました。
これは、たまたまなのか?いえいえ、これはトレンドの始まりです。3Dプリンターなどを使ったデジタルファブリケーション時代は、大手製造業が、数人のチームに負けてしまうようなことがどんどん起こってきます。
そして、1商品で大手企業に買ったチームは、関わる人を増やし、組織化し、事業をどんどん大きくしていきます。
ここ10年間、情報産業で起こってきたようなトレンドが、いよいよ製造業でも起こり始めるのです。製造業においてたくさんのスタートアップ、ベンチャー企業が誕生し、いずれは製造業の楽天やGREE、GoogleやFacebookのようなところが日本中、世界中で生まれてくるでしょう。
ついに始まった産業構造大転換の潮流から目が離せません。
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