働かないことを選択する人が増えているのは「働く」の定義が変わるから

[2012/10/30]
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photo credit: Sprengben [why not get a friend] via photopin cc

世界銀行は10月1日、世界開発報告2013を発表しました。

世界の失業者は2億人で、約4割が25歳未満。ただ、これは仕事を求めて失業している人の数で、学校にも行かず、仕事もせず、職探しもしていない若者の数は世界全体で6億1000万人以上いるという報告がなされました。

初めて知った方は、かなり驚かれた方ことでしょう。なにせ、失業者の3倍の人が「働くことを選んでいない」という統計結果ですから。

アメリカでもこの「働くことを選ばない」人の急増が問題になってきています。
こちら米労働省BLSが出している労働参加率のデータですが、1980年代の前半の数字よりも下がり、2012年の数字をみると、いよいよ女性の社会参加率が低かった1970年代の数字に近づいてきています。

これは、異常事態!とみえますね。よって、アメリカの各メディアもこの「働くことを選ばない人達」に注目し始めてきました。

 

 経済性、生産性の再定義が急務

photo credit: gato-gato-gato via photopin cc

様々な要因が複雑に絡み合って出てきている数字ですので、一概にこれが原因だ!と特定はしません。

ただ、私が今、この文明的転換点を生きる中で、感じていることは「働く」という定義が変わってきているということです。敏感な若手世代はそれを痛切に感じていて、その一面として「働かないことを選択している」と社会的には見えているとのだと思っています。

家の畑の手伝い、家事の手伝い、おじいちゃん、おばあちゃんのサポートをしながら、実家で最低限の生活をしているニート(今の時代ではそのような呼び名しかないが)もこの統計数字の中にはたくさんいるでしょう。これは、現代では「働いている」とは言いません。

今の社会は、経済性、生産性、創造性といった概念が変わっていく転換点にいます。これらが再定義されていく時代なのです。

思えばこれまで生産性とは「労働生産性」のことでした。いかに少ない労力で多くの生産をあげられるか?が社会の課題であり、企業の目標でした。よって、企業は、オートメーション化を進め、コアコンピタンス以外はアウトソーシングしていく流れを作りました。そして先進国は、明らかに生産過剰、また慢性的な人余りが起こっています。

また、Social Design Newsで取り上げてきた新しい事例をつなげて見ていくと分かる通り、今生まれてきている事業や活動は、貨幣経済権の中で「人」が極限的に少ない場合であったり、評価経済圏の中で「人」が極限的にたくさん参加するモデルなのです。

どうでしょうか?このような社会の中で、今までの「働く」という概念が「生活をするため」という1つで通用するでしょうか。少なくとも敏感な人は年代を問わず、働く概念を時と場合によって、切り替えながら仕事をしている人が増えています。

これが器用にできる人は、社会的に評価を受けますが、一方、偏ってしまった人のことを社会は「課題である」と取り上げたりもします。

この辺りについては、文明的課題ですので、これからどんどん情報発信をしていきたいと思っています。

 

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