「こういう機能があればいいな…。ソーシャル・デザインで作ってしまおうかな…。」とすら思っていたサービスが(笑)ついにローンチされました。
LINEが「LINE@」という、月額5,250円で使えるビジネスアカウントを開始します。簡単にいうと、LINEにチャンネルが持てるということですね。
対象は「地域でビジネス展開をしている飲食店などの店舗、テレビ・雑誌などのメディア、学校や地方自治体などの公共団体」とのこと。ちなみに、地方自治体などの公共団体は完全無料です。
ただし、こちらの制約条件がありますので、ご注意を。
・Lineから登録できる公式チャンネルの導線はない
・登録可能な友だち数は最大1万人
・オンラインメディア・ECサイト運営などインターネットサービスを主事業としている企業は対象外
こちらを使いこなすことができたら、あらゆるマーケティングツールの中で、最もインパクトを持つこととなることでしょう。実際にLINEの公式チャンネルを持っている企業は、プロモーションにおいて過去最高の結果を出しているところも少なくないです。
こちらスマホ特化型のマーケティングツール。連絡が入る度にスマホが鳴って、開いたらアクセスもスムーズです。効果から考えて、多くの会社、団体が最適化にチャレンジしていくことでしょう。
マーケティングは、ギブ&コミュニケーション&コラボレーションへ
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ちょっと前までのテクノロジーは、多くの人が使えるわけでもないので、隠せるところはうまく隠しすことができ「テクニック」中心のものでした。例えば、テレビやラジオは特別なものであって、そこから発せられているところの真実は、なかなか確かめることはできませんでした。
しかし、皆さんもお分かりのように、今は隠し事はできません。隠そうと思っても、みんな情報リテラシーが上がっています。あらゆる角度から情報を仕入れれば、現実は見破られてしまうのです。
2010年代のテクノロジーの進化は「私たちの生活、人生にとって、いったい何が大切か?」を教えてくれています。
お伝えしたいことは、今回のLINE@を「メルマガのような単純なプッシュ型のマーケティングツール」として使うと、多くは失敗に終わる、ということです。プッシュが強烈であるがゆえに、すぐに解除されてしまいます。また、もっと言えば「嫌悪感」を持たせることは、本当に容易でしょう。これこそが一番注意すべきところです。
LINE@で求められてくることは、本当に顧客が喜ぶ情報の提供であり、顧客とのコミュニケーションであり、コラボレーションです。
「ギブ&コミュニケーション&コラボレーション」、「与え、語り、ともに作る」ことです。
顧客、ファン、関係者はどういった情報を求めているのか?どんなことを語りたいと思っているのか?お互いがハッピーになるために、どういったことをコラボレーションしていけるのか?こういった質問を繰り返すことが、これからのマーケティングの主流的となるのです。
LINE@は「私たちの生活、人生にとって、いったい何が大切か?」という本質への回帰を促すものであり、真の顧客目線実現のためのツールということです。
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