日本のメイカーズが作り出した夢の車いす「WHILL」の先行予約が間もなく開始されようとしています。
こちらハンドルを軽く傾けるだけで走行するシステムで、回転などの動きも軽快。ストレスだったショッピングも快適になります。良い感じ…私も乗ってみたい…。
時速20キロで走れて、約5km圏内を快適かつスタイリッシュに移動する事ができます。デザインには「優しさ」もあり、自然に調和している感じがしますね。
こちらは元々「100m先のコンビニをあきらめてしまう」という車いすユーザーの声から始まったプロジェクトです。プロトタイプを作るために、このようにクラウドファンディングで資金調達も。
気になる価格は50万円くらいになるとのこと。分割払いやリースも含め、買いやすいシステムが導入されるといいですね〜。
そして必見なのは、WHILLの公式WEBサイトにある、こちらのドキュメンタリー映像。
メイカーズが、専門家や仲間を巻き込み、多くの応援をもらいながらプロジェクトを立ち上げる流れが分かりやすく映像になっています。また、これからのチーム型ものづくり、そしてパラレルキャリアのあり方を、ちょっとだけ疑似体験できます。
ご覧の通り、CEOである杉江理氏以外は、本業を持ちながらパラレルキャリアでWHILLの開発を進めています。苦労が多いことはよく分かりますが、このような「チーム型ものづくり」は、これから老若男女問わず日本中で行われていくことでしょう。
メイカーが陥りがちな4つの課題と対策
photo credit: jurvetson via photopin cc
12月3日に行われたMakers Summit で一人家電メーカーとして注目を浴びるBsizeの八木氏は、「メイカーが陥りがちな4つの課題と対策」について、このように話をしています。
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《メイカーが陥りがちな4つの課題と対策》
■ 特許…特許は取得する必要はないが、侵害してはいけない。特許図書館などで調べるべき
■ 品質管理…量産部品がCADデータと違うため、部品のばらつきがある。QC(クオリティー・コントロール)を設計段階で盛り込む必要がある
■ 製品保証…販売から半年経って、多数の故障返品があることも。信頼性試験などの実施で、故障リスクを未然に抽出しておくべき
■ 法規…製品が燃えて小火が!なんてことにならないように、電気用品安全法、電波法、PL法、家庭用品品質表示法など、法規にしたがった製品開発が大切
引用元: モノ×ITの融合を促進する「Makers Summit」で見た、メイカームーブメントの理想と現実 – エンジニアtype.
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メイカーズムーブメントは、ものづくりを民主化していきます。そして、中央集権型の製造システムから、分権型、ネットワーク型の製造システムへと移行していきます。
一方で、本格的にこのようなムーブメントが広がりかけている今、法令遵守についても考えていかなければならないタイミングにきています。
メイカーズムーブメントの流れがより良く社会に広がるためにも、この辺りの情報はしっかり収集していきたいですね。
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