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年末から年始にかけて、雇用まわりの動きが活発になってきていますね。
3年かけ正社員を半分に減らし人件費を約100億円圧縮する。売上高販管費率を抑え店舗運営を軽量化。実現すれば一定の売上高でも利益を稼げる体質になる。ダイエーやイオンリテールのパート比率は75~80%程度。ヨーカ堂が90%まで踏み込む背景には、衣料品改革の手詰まり感と食品事業の変調がある。
複数の社員によれば、それは決まって夕方、退社時間の少し前に起こる。上司から突然呼び出され、別室で解雇が通知される。併せて「退社時間までに荷物をまとめて会社を出るように。明日からは出社に及ばず」と告げられる。業務の引き継ぎもなければ、同僚へのあいさつもない。問答無用で社員を叩き出すこうした解雇は、ロックアウトと呼ばれる。
引用元: IBM大量解雇、ついに訴訟へ「明日から出社不要」(上司)(ビジネスジャーナル) – 経済 – livedoor ニュース.
これらを見ていても、もはや現代資本主義は、企業利益最大化という「イデオロギー」と化してしまったな…と思います。
4つの個人とパワーシフトの本質
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ロバート・B・ライシュ氏が言うように、現代、多くの人は、市民、労働者、消費者、投資家という4つの側面を持っています。
地域で生活する個人(市民)、企業で働く個人(労働者)、また、商品を購入する個人(消費者)、株を購入する個人(投資家)です。
しかし、今は、消費者である個人と投資家である個人が力を持ち、市民である個人や労働者である個人がないがしろにされる傾向が強まっています。
行き過ぎたこの動きに警鈴を鳴らすように、市民の力を回復させようとする、ソーシャル・ビジネスやNPOの動きが活発になり、労働者また消費者を生産者へと変えていく、21世紀の産業革命・デジタルファブリケーションの流れが加速しています。
今はまだ分かりにくいですが、人々は再び、市民である個人、そして労働者である個人の力を回復させようとしているのです。このパワーシフトこそが、企業から始まったグローバル消費社会が縮小し、地域・コミュニティー・チームから始まるグローバル生産社会が拡大していく変化の本質です。
時代は大きく揺れ動いています。