ガートナーの「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2012年」に、今注目されている技術がずらっと並び面白いです。
3Dプリンティングが、ちょうど過度な期待のピーク期の頂点にありますね(笑)
ガートナーのアナリストは、スマートフォンで対象をスキャニングし、デジタル写真と同じように、玩具や家庭用品などを自宅で3Dプリンティングすることを予測しています。そして、3Dプリントがニッチ市場を超えて成熟するまでには6年以上を要すると予測しています。
ただ、成熟期というのは、もう7割〜8割のほとんどの人が使っているという状況です。感覚でいうと「ほとんど皆使っている」という状況。何かチャレンジしていきたいと考える人は、もう今から意識しておかなければいけないですね。
しかし、もうすぐ「幻滅期」に入りますので「3Dプリンタってほんとに広がるの?」「3Dプリンタってほんとに必要なの?」という疑問や批判の声が、これからチラホラ出てくるということも意識しておいてください(笑)
3Dプリンタ事業を始めるなら今年から来年、遅くても再来年
3Dプリンタの成長期と成熟期を予測します。
導入期をMakerbotが創業された2009年とします。成長期は、使い始める人が10%を超えるか、競合の参入が相次ぐかで考えます。
クリス・アンダーソンの書籍「Makers」が発売され、家庭用3Dプリンタの参入も相次いだ昨年までがざっくり導入期と考えると、導入期は2009年から2012年までの約3年。そうすると、成長期は2013年から2016年くらいまでの約3年間になります。
そして、2010年代後半は成熟期となって、国民の7〜8割くらいは何らかのカタチで3Dプリンタを使っているという状況になりそうです。ガートナーの予測とほぼ一致しますね。
そして、成長期の前半である今年、そして来年あたりが家庭用3Dプリンタ関連の事業は始めるには良いタイミングと言えます。
個人的には、地域活性化と日本の林業の復活を考え「木を使った3Dプリンタの材料(フィラメント)事業」なんていうのが、日本各地に生まれてくることを期待したいです。
参考)可能性はどんどん広がる!3Dプリンタの材料に「木」も登場
例えば、今年材料を研究し、来年に初期商品の発売を目指すような感じで進めると良いと思っています。
また、3Dプリンタ等の工作機器を入れた地域のコワーキングスペースを作るにもタイミング的には最適です。
参考)3Dプリンターを置いた、インキュベーションコミュニティー「コワーキングファブ」を提案
これらにピンと来る方は、是非チャレンジを〜!