ついに、仮想電子通貨「Bitcoin」世界的に大きく動いていく気配をみせています。
キプロスの金融危機と平行するかたちで、同じく経済状況が不安定なスペインでは、分散型の電子通貨「ビットコイン(Bitcoin)」のモバイルアプリのダウンロードが急増したようだ。
(中略)
さらに3月16日には、スペインでGoogleにおける「Bitcoin」の検索が明らかに急増した。当時、英国や米国などでは影響が見られなかったが、その後両国の検索も急増した。
ビットコインの価値は数カ月前から上昇している。WIRED UKでは、2月の時点で1ビットコイン(BTC)あたり21ポンドという最高値が記録されたことを報じたが、ビットコイン高はその後も続いている。
また1年ほど前から、意外なところにビットコインが使われ始めている話が続いている。たとえばスウェーデンのある企業では、労働者は希望すればビットコインで報酬を受け取れるようになった。ドイツの風変わりなショップは銀行破綻への対策強化として、手元資金をビットコインに切り替えた。マルタにはビットコインのヘッジファンドというものまである。カナダのある男性は、家の売却をビットコインで受けつけることを表明した。
欧州危機の影響として、政府が保証する従来の通貨よりも、分散的で規制されていないデジタル通貨のほうが安全なのだと、一部のニッチな人々だけではなく一般の個々人にも見え始めているのかもしれない。そうだとすれば、ビットコインの提唱者たちによる「これは革命的なアイデアなのだ」という主張が証明されることになるのかもしれない。
Bitcoinは、”お金を民主化する”というミッションを掲げています。そして世界中のあらゆる通貨と交換可能で、高い安全性、低いコストが魅力となっています。
新しい金融システム構築の話題が、いたるところから聞こえてくるようになっていますね。
あらゆるものが民主化する時代
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欧州などは、もはや金融危機の話題が日常的茶飯事。国家の信用のぐらつきに、大衆はハラハラしています。
こうなってくれば当然市民は、自分たちの「生活」を守るために知恵を働かせていく。その流れの中にBitcoinなどの仮想通貨圏の拡大が起こる背景があるのでしょう。
インターネットは、情報を民主化しました。デジタルファブリケーションはものづくりを民主化しています。そしてBitcoinなどの仮想通貨、ポイント通貨は、お金を民主化していくのでしょう。
しかし、通貨発行権は、国家の3大権力のうちの1つであり、「世界最大の権力」と言われるところです。よって、今後も様々な議論が巻き起こることは言うまでもありません。
一方、新しい時代の靴音、大衆の声は大きくなっており、より良い社会へ!という鼓動の高まりは抑えることはできないでしょう。