「ものづくりについて、よく分からない…。そして、周りにも教えてくれそうな人はいない…。だけど、面白いアイデアとやる気はある!」という人にとって、画期的なサービスとなりそう。
インターネットを介して、製品のアイデアを設計、開発し、プロトタイプを作成、そして量産までをサポートしてくれる会社Miprotoがローンチ間近。Miprotoは、英国の18歳の起業家ジョシュ・バルマン氏によって立ち上げられるサービスです。
イメージとしては、次のような流れ。
自身のアイデア、スケッチしたイメージをアップロード→それを元にMiprotoがデザイン及び3Dデータを作成→自身でデザインを確認し、良ければMiprotoにプロトタイプを製作を依頼→送られてきたプロトタイプを確認し、Miprotoへフィードバック→Miprotoが製造プロセスも勘案した最終モデルを製作→販売を予定する場合は、パッケージも製作→Miprotoは中国・深圳の工場と提携しており、1個から10,000個までは製造可能
未来を感じますね。今後、ものづくりがネット上でワンストップサービスとして展開されていきそうです。
今後Miprotoは、「製品の特許」を提出するためのサービスも提供していく模様。
また、気になる価格ですが、設計は150ユーロ〜、また物理的なプロトタイプの製作は500ユーロです。
広がるものづくりのクラウドソーシング
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先日、あるクライアントから、新しい製品アイデアの商品化の相談を受けました。当然、ものづくりをしたことがなければ、一体どこにどういうカタチで、どのような話を持っていけば良いのかが分からないわけです。
日本には、NCネットーワークという工場検索サイトが古くからありますが、「メーカーの購買部門・技術開発部門が、最適な発注先の会社を見つけられる」ところが強みであって、「メイカーズ用」ではありません。
ここで考えられるのが、ベストな国内工場を選ぶことができるワンストップサービスMakers Rowのようなサイトなわけですが、2013年4月段階ではまだ日本には存在していません。
例)未来のものづくりベンチャー、メイカーズのインフラ「Makers Row」
ただ、今後必ずこのようなサイトは生まれてくることでしょう。
そして、次の段階はどこかというと、Miprotoのような「ものづくりのクラウドソーシングサービス」だと思うのです。
要は、設計から3Dデータ作成、プロトタイプ作りから、量産までをサポートしてくれるオンライン上のサービスのこと。もっと言えば、ものづくりのクラウドソーシングエージェントとも言える存在です。
今後は、世界中でこのようなサービスが生まれ、機会設計が得意なところ、有機的なデザインが得意なところなど、各専門分野に特化したクラウドソーシングエージェントがサービスを展開していくことでしょう。
21世紀の産業革命は進展しています。ものづくりの参入障壁はどんどん下がり、独創性の溢れたカラフルな社会が広がっていくことでしょう。