オンラインで受講する「モノづくり講座」が今後増えていきそうな予感。
こちらは、カーデザインをオンライン上で本格的に学ぶことができる「CAR DESIGN ACADEMY」。現役のプロからカーデザインに必要なスケッチテクニックとスタイリングデザインを学ぶことができます。
CAR DESIGN ACADEMYは、「カーデザイナーを志す全ての人に、カーデザインに必要なスキルと表現力を養い高める機会を提供することを目指します。」という理念を掲げ、次のような問題意識を上げています。
近年、日本でデザインに対する社会や企業の関心度が高まってきており、大学ではデザインから増設専門学校も増えています。
(中略)
しかし、すべての学校で実践的なデザイン教育が行われていると言いがたく、有名美大や一部専門学校以外では卒業しても、デザイナーになれない学生が数多く存在するのが実情です。デザインの重視で実務を学ぶ授業が少ない大学も多く、そのような学校では就職活動の際に武器になる作品の数も少ないため造形力を重視するデザイン業界においては不利になってしまうことが多々あります。
(中略)
企業と太いパイプを持っている学校に通っていなければ、カーデザインに必要な知識やスキルの身につけ方、就職に関する情報とわからないことが多く、またカーデザイナーを輩出している学校やセミナーは都市部に集中しており、現役のカーデザイナーから学べる環境が整っていません。
カーデザインを仕事にできるような人は、今は大企業のほんの一握りの人。しかし、21世紀はそうではないはず。非常に意義のある、興味深い取り組みです。
こちらでは、時間と場所に縛られない学習環境だけでなく、「カーデザイナーを目指す仲間が得られる」こともメリットとして上げています。
ちなみに受講料は、通常25万円(税抜)、今なら先着30名は198,000円(税抜)となっています。
広がるオンラインのモノ作り講座
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「カーデザインの民主化」で思い出すのは、ローカルモータース。
エンジニアやデザイナー、自動車ファンが集まるインターネットコミュニティーの中で、皆で一緒に自動車をデザインしていきます。
【参考】
地域経済復活の鍵!?ローカルモータースから未来の自動車産業を考える
日本には、まだこのローカルモータースのようなモデルは登場してきていませんが、時間の問題で立ち上がってくるでしょう。
また、これまでモノづくりは「工業型」であり、それをオンラインで学んでいくというのは、現実的でない部分がありました。
しかし、これからモノづくりは「知識化」していきます。こうなってくると、モノづくりも同じようにオンライン上で学びやすくなります。
今後、特定のモノづくりに特化したオンライン講座が続々と登場してくる予感。そして、それらをまとめ支援する「オンラインプラットフォーム」を展開するところも出てくるでしょう。