おお、これも興味深い。米国にて、クラフトビール専門のクラウドファンディングサイト「CrowdBrewed」がリリース。
クラフトビール(Craft Beer)とは、小さな醸造所で、丹念に作られた手作りビールのこと。私は大学時代、ある小さなビール醸造所を持ったレストランでアルバイトをしていたことがあるので、クラフトビールを作る手間やその良さは分かります。
クラフトビールを作ったは良いけど、売れないということは、経営側としてありえないこと。また、鮮度も関係してくるので、できる限りできたてを飲んで欲しいというのは当然の想いです。
また、リスクを考えれば、小さな醸造所が「新しいビール」に挑戦するのは難しいことです。よって、「クラウドファンディングにて人気を集めることができたものは作っていく」というサイクルを1つ作れれば、経営側にとって非常に有り難いわけです。
そして、カラフルなビールを楽しめるという意味で消費者にもメリットがありますね。
今後の広がりに注目です。
ニッチなクラウドファンディングを立ち上げる時のポイント
ドイツの再生可能エネルギー専門のクラウドファンディングサイト「crowdEner.gy」など、ニッチなクラウドファンディングサイトが、今世界中に増えています。
【参考】
ドイツの再生可能エネルギー専門のクラウドファンディング「crowdEner.gy」
日本でも、今後増えていくでしょうが、そんなニッチなクラウドファンディングサイトを立ち上げる際の4つのポイントをご紹介します。
1、アクセスを集められる見込みはあるか?
→アクセスを流せる見込みがない状況の中で、ニッチなクラウドファンディングを立ち上げても、軌道に乗せるまでかなり大変です。もし、アクセスを集められるような見込みがなければ、アクセスを持っているサイトとの提携を含め、検討をすることが大切です。
2、マーケット規模が小さすぎないか?
→「専門」ということで、最初からマーケットを絞ってクラウドファンディングを立ち上げる場合、そのニッチなマーケットそのものが小さすぎると人が集まりません。「クラフトビール」なんかも、日本でやる場合は簡単ではないかもしれません。日本の場合「お酒」に特化するくらいの方が良い可能性もあります。
気をつけなければならないのは「英語圏ではうまくいくけど、日本語圏ではうまくいかない」という場合が出てくることです。英語圏は、単純に日本の数倍のマーケットがあることを視野に入れる必要があります。
3、プロジェクト投稿者のニーズを確認
→クラウドファンディングを立ち上げる側で盛り上がっても、実際にそれを使う人達(プロジェクト投稿者)のニーズを確認することが大切です。業界によっては「クラウドファンディングは対応が面倒くさいので、銀行から借りた方が良い」と思う人が多いところもあります。
4、どのような理念を持って立ち上げるか?
→ちょっとそろばんを弾けば分かることですが、ニッチなクラウドファンディングを立ち上げても、プラットフォーム側の大きな儲けは期待できません。それよりも「何のために立ち上げるのか?」という理念にコミットでき、経営側と消費者側のため、これからその業界のインフラとなるという決意で立ち上げて欲しいということです。クラウドファンディングは、なくてはならない21世紀の金融とPRのインフラであるからです。