やっとこの話題が登場してきたか〜!といった感じ。ロンドン芸術大学のマリン・サワ博士が研究を進める3Dバイオプリンタ「Algaerium Bioprinter」は、健康食品(サプリ)を3Dプリントできます。
クロレラやスピルリナなどの藻類を、栄養のニーズに合わせてうまく混ぜ合わせて造形します。日本で言えば、ユーグレナなんかも良いのでしょうね。
実際に動いているところを確認できないところが残念ですが、近い将来、正式に発表・発売されることを期待したいところです。
チョコレートやクッキー、ピザなどの食品、料理を3Dプリントするという話題はこれまで絶えませんでしたが、「健康食品」や「サプリ」を3Dプリントするという話題は、これまでありませんでした。
が、実際に商品化に動いているようなところは、世界中に複数あると私は想像しています。なぜなら、ヘルスケア業界に、多大な影響を与えていくであろう話題であるからです。
3Dプリンタでサプリを作ることが普通になったら?
3Dプリンタでサプリを印刷する近未来。それに合わせて、今後トレンドとなりそうな3つの流れを予想してみました。
・パーソナルサプリ
→これは当然ながら起こってくることで、スマホアプリなどで自分の体調をチェックし、その瞬間の健康状態に合わせて、サプリを3Dプリントするサービスが登場してくることでしょう。
自宅にある3Dバイオプリンタということもあるでしょうが、材料を複数揃えるという関係上、コンビニなどの3Dプリンタに、自身の健康データを送信し、サプリを受け取るなんていう流れも予想できます。
・誰でも、どこでもサプリメーカー
→これまでサプリを作ると言っても、やはりそれなりの資金が必要でした。資金を小さくと考えた場合、せいぜい小ロットで作れるOEM調達が限界。しかし、今後はゼロからサプリを作る壁は劇的に低くなります。
例えば大学の教授などの専門家と連携を計る、そしてパッケージングデザイン等に関してはクラウドソーシングを利用する。そして、3Dプリンタで無在庫の受発注体制を整える。そのような流れの中で、こだわりの独自サプリを作ることは容易になるでしょう。
・地元系サプリ
→「地域発」「地元初」の冠をつけた健康食品やサプリなんていうのも、今後多数登場してくる可能性があります。その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという「身土不二」という考え方もあります。また環境的に見ても「地産地消」の流れは今後も着実に広がっていくでしょう。
よって、「地元サプリでビタミンCをとろう!」なんていうキャッチとともに3Dプリンタで作られたサプリが登場してくることも予想できます。
いかがでしょうか。今後も注目していきたいトレンドです。