クラウドファンディングサイト大手Indiegogoが、プロジェクト投稿者のためにより詳細で使いやすい管理画面を発表しました。
Indiegogo Launches New Features & Enhancements
また、それと同時にクラウドファンディングプロジェクトを成功させるために参考となる統計データも発表。それがこちらです。
・アップデート情報を3つ以上更新するプロジェクトは、2個以下しか更新していないプロジェクトよりも約239%資金調達額が多い
・チーム(1人以上)が運営するプロジェクトは、1人で運営されているものよりも約94%以上資金調達額が多い
・支援金額は、「25ドル」が最も人気がある
・ビデオのあるプロジェクトはビデオのないプロジェクトよりも約115%以上資金が集まる
・最適なプロジェクトの長さは45日間
いかがでしょうか。興味深いデータですね。
2,500円支援の報酬を魅力的にせよ!
http://f.hatena.ne.jp/musicad/20111010192019
先日、私がKickstarterで購入した財布「シンプルウォレット2.0」も2,500円の商品でしたが、この金額は重要なマジックナンバーだと思っています。
上に示したロジャースの普及理論において、イノベーター(先駆的採用者)2,5%やアーリーアダプター(初期少数採用者)13,5%だけでなく、34%のアーリーマジョリティー(前期多数採用者)を動かせるかどうか、がクラウドファンディング上の大成功を引き寄せる1つの鍵となると思っています。
つまり、この2,500円という数字は、34%のアーリーマジョリティーを動かすだけのパワーを持った金額ではないだろうか、という仮説です。
当然、その金額に対して「何を提供するのか?」が魅力的でなければならないことは、言うまでもありませんが「この金額であれば、ちょっと支援してみてもいいかな」そんなことを思ってもらいやすい、一歩踏み出しやすい数字だということです。
また、自分の知り合いやソーシャルメディアのネットワーク上で、目標資金の30%を集めることができれば、そのクラウドファンディングプロジェクトは成功する可能性が高い(90%以上)という「30%ルール」がありますが、この30%の資金調達のためにも気軽な金額(2,500円前後)で魅力的なオファーを示すことは重要です。
そして、更に言うならば、クラウドファンディングを立ち上げるプロジェクト投稿者側の心理的な壁を下げる効果もあります。つまり、クラウドファンディングを利用したことのないプロジェクト投稿者は、まず2,500円前後の安い金額の支援を集めるプロジェクトを投稿してみるということです。
小さな金額でも良いので、実際にチャレンジしてみる!その中で学べることは、驚くほど多くあることでしょう。
この2,500円という数字には、非常に重要な意味合いが隠れている…。そんなことを感じています。
これからクラウドファンディングに挑戦するプロジェクト投稿者の参考になるところを願いつつ…。
【pen onlineで、書籍をご紹介いただきました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
これからは「働き方」も自分でデザインする!
未来の仕事を先取るならば、必見の一冊です。
テクノロジーの進化のおかげで、これまで考えられなかったような〈働き方〉が現実的なものになりつつあります。だれでも個人でプロダクトを製作できる「メイカーズ革命」は、その象徴でしょう。しかし、それだけではありません。いまや自宅にいながらにして、世界中のクライアントと仕事ができるのです。
本書『ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉』では、多くの国内外の事例を紹介ながら、こうした「仕事の未来」について様々な視点から検証しています。自分の可能性について前向きに考えたくなる一冊です。(Pen編集部)
http://www.pen-online.jp/news/culture/work-design/