「Tokyo Work Design Week 2013」がいよいよ目の前に迫ってきました。
渋谷ヒカリエを中心に2013年11月20日から7日間に渡って開かれるこのイベントは、「Are you ready for the future of work?」(あなたは、仕事の未来への準備はできていますか?)というテーマの通り、21世紀型の多種多様な「新しい働き方」のきっかけをつくるためのイベント。
この期間、渋谷ヒカリエ8階のCOURT内には、誰でも使えるコワーキングスペースが現れます。無料のWi-Fiや電源設備、仕事にまつわる書籍や雑誌、漫画が置かれるようです。
そして、目玉の一つは、「しごと体験」。
カフェオーナーになったり、ブックセレクターとなったり、なんと神主まで。約60種類にも及ぶ仕事を体験できる「仕事旅行社」がヒカリエに出現します。
各種トークセッションも充実しており、3Dプリンタやレーザーカッター等も体験できるようですよ。
私も顔を出させていただく予定ですが、21世紀型の新しい働き方を感じることのできる記念碑的なイベントとなるでしょう。
【参考】
初開催、新しい働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」って何ですか?
パラレルキャリア社会への道筋
今、私たちはパラレルキャリア社会の入り口にいます。
戦後、終身雇用という概念が生まれましたが、今はそれが崩れ、若手はキャリアアップ・スキルアップを考えて、5年、10年で転職することも普通となりました。
そして、今、本業以外の名刺を持つ人も徐々に増えつつあります。これまでも、確かに複数の名刺を持つ人はいました。ただそれは、会社の経営者や大学の教授、一部の著名人の象徴でもありました。
しかし、それが今大きく広がりつつあります。誰もが名刺を2枚、3枚と持つことは当たり前の時代へと突入します。そして、近未来は5年に1度転職をするのではなく、1度に3つ〜5つの組織、チームで働くことも普通になります。
自身の職業的スキル、得意なこと、好きなこと、使命と感じることなどをもって、各組織で同時多発的に働くのです。不得意なことは、他のチームメンバーやクラウドソーシングなどで補います。
これは言ってみれば、江戸時代の働き方が高度に復活することを意味します。パラレルキャリア時代となり、再び私たちは「生活するように働く」のです。
Tokyo Work Design Week 2013は、それを肌身で感じることのできるイベントとなりそうです。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」