アメリカ発の国産製品購入プロジェクトが注目を集めています。その名もブルーレイスプロジェクト。
THE BLUELACE PROJECT: A revolution built one foot at a time.
皆でタフで質の良い青い靴ひもを、5ドルで買って身につけ、国産メーカーを応援しよう!という取り組み。仕掛けているのは、アメリカの国産衣料メーカーです。
1つ5ドルですが、6,000名以上が共感、応援しています。2万5,000ドル(約250万円)の資金調達目標ですが、残り21日を残しながら7万,8000ドル(約780万円)を超える資金が集まっています。
アメリカでは、2000年以降32%の製造業がなくなり、毎日1276人の仕事がなくなりました。現在、もしアメリカ国内の人が年間国内製品を64ドル多く購入することになれば、製造業に20万人の新規雇用が生まれるとのこと。分かりやすい目標値ですね。
靴ひもに使えることはもちろん、
手首にオシャレに巻くことなんかも推奨されています。
そして、この動画がアメリカンな感じで面白い!(笑)青い靴ひもがいかにタフであるかを、トラックを引っ張って表現しています(笑)
ブルーレイスプロジェクトが、今後どこまで広がりを見せるか注目です。
モノづくり系社会運動の広がり
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今後このようなモノづくり系の社会運動は、広がっていきそうです。
これまで「国産製品の購入」に関わる運動は、政治的アプローチ、イデオロギーの主張、そして一部のマニアックな人達の言動の延長にありました。
しかし、ブルーレイスプロジェクトはちょっと違います。市民が「よりよいモノづくり社会を作ろう!」と動き出す草の根プロジェクトであり、社会運動です。
グローバルな貧困撲滅キャンペーンとしてホワイトバンドがあったり、障がい者の社会参加推進のためのイエローリボンなどがありますが、どちらかと言えば、この流れと近い背景を持ちます。
今後例えば、ハンドメイド製品好きのための「h」という小さなバッジが出てくるかもしれないし、地域産の製品を応援する人が持つ各県のシンボルマークを入れたリストバンドが広がるかもしれません。
いずれにせよ、今は新しいモノづくり社会の最初のステップ段階にあり、このような啓蒙活動のための社会運動は、意義のあることです。
今後もきっとこんな事例は増えていくのでしょう。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」